経理や申告書作成を税理士にお願いするメリット・デメリット

個人事業主や会社を経営されていると、

経理や確定申告書の作成がめんどくさいな

と思われることもあるでしょう。

その場合には専門家である税理士にお願いするというのもひとつの方法ですが、メリットばかりではなくデメリットもあると思っています。

税理士にお願いするメリット

税理士は最終的に経理のサポートから始まり確定申告書の作成チェックまで行います。

もちろんすべてを丸投げすることもできますし、サポートだけ・チェックだけ請け負っている税理士もおられます。

メリットとしては以下のようなものがあるかなと思います。

【事務所お知らせ】  

本業に専念できる

例えば、おひとりで仕事をされている場合、本業が忙しくていつも経理や確定申告書の作成が遅くなり「確定申告期限前にバタバタする」というお悩みをお聞きします。

また、

  • 経理そのものがどうも苦手
  • 書類整理や保管がうまくできない
  • 申告書をどう作成したらいいのかいつも不安だ

というお話もお聞きします。

もしおひとりで仕事をされていて時間に余裕がないのであれば、お金を払ってでも税理士にお願いするというのもひとつの方法かなと思います。

私は下手な節税をするより本業でしっかり稼いでいただいてその中で納税をしていくのが理想だと思っています。

経理や申告書作成はどちらかというとバックオフィス業務ですからそこに時間が割かれるようでは本業がおろそかになりがちです。

「お金で時間を買う」は言い過ぎかもしれませんけど、それくらいの余裕も欲しいところです。

税理士事務所によりお支払いいただく報酬額が異なりますし、サービス内容も様々ですので比較検討いただくといいかと思います。

安ければ安いほうがいいのであればそういう事務所を選んでいただければいいです。

サポートをしっかり受けたい、相談にも乗ってほしいということであれば多少高くても税理士にお願いするほうがいいでしょうし。

また、自分である程度できるという方であれば安く済ますということも可能です。

ひとり雇うよりも安い

従業員を雇いたいと思うこともあるでしょう。

従業員を雇うには給与を支払う必要があります。

もし新人を雇うのなら給与は抑えられるかもしれませんが、経験者を雇うとなるとある程度の給与を保証しないといけません。

一方で、税理士に経理や申告書作成その他サポート業務一切をお願いしたとします。

私の事務所では税務顧問+社労士顧問で、個人事業主55,000円・法人88,000円を毎月お支払いいただいています。

もし給与を支払うとなったら月20万円は下回らないかもしれません。

ひょっとしたらアルバイトを雇う感覚で税理士を顧問につけることも可能です。

もし税理士にお願いするとお金がかかると思われている方は、もしアルバイトをひとり雇った場合と比べてどちらが有益なのかを検討いただくといいかもしれません。

税理士にお願いするデメリット

税理士にお願いすることでのデメリットもあります。

自分である程度できるのに費用がかかる

もし自分で経理もある程度できるからチェックだけでいい、自分で申告書も作ってきたという方もいらっしゃるでしょう。

税理士にお願いするということはお金が発生します。

税理士事務所によっては顧問にならないと受けてもらえないこともあり、そうなると毎月顧問料が発生してきてしまいます。

さらに決算料や申告料を別途請求されることもあります。

自分である程度できるのに税理士に頼むとお金が余計にかかるということも考えられます。

ただ税理士事務所の中には、チェックだけをお受けするところもありますし単発で決算書や申告書の作成をお受けしているところもあるので選択肢はたくさんあります。

対応してもらえる税理士事務所を見つける手間がめんどくさく感じるかもしれません。

経営状態がタイムリーに把握できない

自分で経理をするメリットとして、毎日のお金の動きがリアルタイムで把握できることかと思います。

しかし、例えば税理士に経理まですべてお任せしている場合には入力作業があります。

そうなると、1か月でいくら売上があり経費があって資産が増えた減ったという経営状態をすぐに把握することができません。

もし機械や事業用の自動車を買いたい場合には、資金繰りも把握しておきたいものです。

入力が済んでいないと意思決定が遅れてしまうことも考えられます。

税理士とのコミュニケーションが取れない

大手の税理士事務所ですと、税理士が直接お客様を担当することはなく事務員が担当することが多いようです。

「事務員は毎月訪問してくれるけど税理士とは話したことがない」というお客様もいらっしゃいます。

それって本来はおかしな話で、税理士からしたら自分のお客様に変わりはないわけで状況は事務員任せにせず税理士本人が確認すべきではないのかなと思うんです。

税理士とのコミュニケーションが取れないことが多いのもデメリットかなと思います。

ただこれも私のようなひとりで事業をしている税理士であればその不安は解消されます。

税理士に直接相談したいこともあるでしょうからね。

まとめ

今回は、経理や申告書作成を税理士にお願いするメリット・デメリットを私なりに考えてみました。

お客様ご自身のご事情もありますので一概に言えないところは正直あります。

メリット・デメリットをお考えいただいてから税理士に依頼されることをおススメします。

いろいろな税理士を比較検討することも大事だと思います。

では。

 

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