年末調整関係チェック表を有効活用しよう

令和7年の年末調整は、所得税の基礎控除等が見直されることから、年末調整を担当する方にとっては悩みの多い改正となりそうです。

そんなときこそ、国税庁ホームページにあるチェック表を有効活用したいところです。

国税庁ホームページ「令和7年分年末調整のしかた」

国税庁ホームページの「源泉徴収義務者の方」のページから、「令和7年分年末調整のしかた」をクリックします。

そうすると、以下のページになります。

パンフレット「令和7年分年末調整のしかた」ではなく、「源泉徴収義務者の方用情報(会社側)」「給与所得者(従業員側)の方用情報」の2つをクリックします。

源泉徴収義務者の方用情報がこちら。

一括ダウンロードしてもいいですし、「令和7年分年末調整チェック表」のみをダウンロードしてもいいでしょう。

給与所得者(従業員側)の方用情報も一括ダウンロードしてもいいですし、「年末調整を受ける際の注意事項」の部分をダウンロードしてもいいでしょう。

従業員へ年末調整関係書類を配布

年末調整をする際には、事前に従業員に年末調整に関係する書類を交付するかと思います。

一般的な流れとしては、

  1. すでに会社に提出してある令和7年分の扶養控除等申告書を従業員に返却して扶養親族等の情報や所得見積りが正しいかチェックをしてもらい提出を受ける
  2. ①~③の年末調整関係書類の提出を受ける
    ①令和7年分 給与所得者の基礎控除等申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 給与所得者の特定親族特別控除申告書 兼 所得金額調整控除申告書
    ②令和7年分 給与所得者の保険料控除申告書
    ③給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書 兼 (特定増改築等)住宅借入金等特別控除計算明細書
  3. 令和8年分 給与所得者の扶養控除等申告書の提出を受ける

その際には、「給与所得者(従業員側)の方用情報」のうち、

  • 年末調整を受ける際の注意事項
  • 各種申告書の記載例

をプリントアウトして「年末調整の案内の代わりにする」というのがいいかと。

そのまま配布した場合説明なしではなかなか難しいかと思います。

そのため、年末調整を担当する立場として過去従業員にお願いしてミスが多かった部分や改正点をまとめたものを付け加えるといいと思います。

年末調整を受ける際の注意事項にある「年末調整に係る申告書の記載事項チェック表」からQRコードを読みこめば申告書の記載例を見ることができます。

この部分も使って従業員に案内するというのもいいでしょう。

申告書回収後の会社の対応

で、従業員から回収した年末調整関係申告書をもとに会社側で年末調整を行うわけですけど、その際に使うといいのが「令和7年分年末調整チェック表」です。

源泉徴収義務者の方用情報⇒「令和7年分年末調整チェック表」

このチェック表を見ながら年末調整の事務を進めていくといいでしょう。

年末調整チェック事務をスポットでお受けしていますけど、この年末調整チェック表はよくできていると思っています。

特に、今年の年末調整では改正がありますのでチェック表があると安心すると思いますよ。

あと、従業員側にある「年末調整に係る申告書の記載事項チェック表」も手元に置いておくことをおススメします。

案内を渡したところで従業員がその通りにしてもらえるとは限りませんので。

まとめ

「年末調整に係る申告書の記載事項チェック表」と「令和7年分 年末調整チェック表」の2つを合わせて「年末調整関係チェック表」として書いてみました。

給与計算ソフトや年末調整ソフトもありやり方も様々ありますけど、チェックしながら年末調整は進めていったほうがいいです。

混乱を防げますし結果的に効率的な事務へとつながります。

では。

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