年末調整の時期がスタートしましたね。
これから来年1月末の法定調書合計表の提出くらいまであわただしくされる方もいらっしゃるかもしれません。
私は税務署勤務で源泉所得税担当をしていましたが、毎年のようにある本を買って年末調整時期の問い合わせに応じていました。
今日はそんな年末調整時期に重宝している本について書いてみようと思います。
大蔵財務協会 年末調整のしかた
その本とはこちら。
国税庁パンフレットの補足
そもそもではなぜ年末調整関係の本を毎年買っていたのかについてです。
年末調整の時期には、国税庁からパンフレットが公表されます。
具体的には、
- 年末調整のしかた
- 給与所得の源泉徴収票等の法定調書の作成と提出の手引
があります。
まずはこちらに目を通すのが大前提なのですが、それだけでは理解できない部分やもっとくわしく確認したい部分など当然出てきます。
そのための補足として1冊手元に置いておきたいというのがあります。
パンフレットとは別の視点から書かれていたりするので勉強になったりもします。
事例も豊富にありますので確認しながら読み進められるというメリットはあります。
年末調整の質問問答集がついていること
あと、本を買うもうひとつのメリットが、年末調整の質問問答集が付録としてついていることです。
こちらの大蔵財務協会の本には、今年265問が掲載されています。
毎年増えてきているんですけどね(苦笑)。
源泉所得税担当をしていて電話などでお問い合わせがあると、この質問部分を見るとたいてい解決できるほど充実しています。
特にその年の改正事項についての問答も掲載されています。
ご連絡いただく方の多くは改正事項を気にされていますので。
この時期はたくさん問い合わせがあり仕事をする時間が取れなくなります。
できるだけ効率よく回答するためにはこういう問答集に頼ることも大事になってきます。
もちろん回答する際には条文なども確認したり国税庁ホームページをご案内するようには心がけていますが、お客様がどこまで求められているのかがわかりません。
まあ、質問に答えるとっかかりとして重宝しています。
ちなみに、「年末調整の手引き」という本には問答集はついていませんが、内容が詳細に書かれていますので深く勉強されたい方にはおススメです。
給与未払いがあった場合の年末調整についてかなり詳細に書かれています。
私自身は年末調整の時期になると、国税庁パンフレットとともに問答集部分は最低限目を通すようにしています。
個人事業主やフリーランスの方向けの仕事をしているので、あまり年末調整は関係ない方も多いんですけど、これまでの知識確認をしたくて毎年チェックしています。
まとめ
今回は、年末調整時期に重宝している本を取り上げてみました。
2冊とも有名ですが、好みもあります。
また、ほかにも年末調整の本はありますので、パンフレットだけでは物足りないとか、内容が難しい・もっと情報が欲しいという方は本を買ってみるのもおススメです。
では。