年金相談をしていますと、うつ病を患っている方がひとりでお越しになることがあります。
誰かと一緒に来ていただいたほうがいいのになと感じることがあります。
うつ病当事者が「ひとりで」来訪
うつ病を患っている方が老齢年金の請求や相談にお越しになることがあります。
私もうつ病を患ったことがあるのですが、抗うつ剤や精神安定剤の影響もあって頭が回りません。
夜中眠れないため睡眠薬を服用していたりすると日中でもボーっとしてしまいます。
そんな中、ひとりで相談にお越しになられた場合、本当に理解いただけているのかよく分からないことがあります。
反応がない、眠たそうにしている、無表情…。
後日電話を何度もかけてくるケースもあるようです。
また、双極性障害があったりしますと気分の浮き沈みが激しいため、相談中に怒り出したり急に落ち込んだりすることもあります。
【事務所お知らせ】相談ごとは同席してもらう
個人的には、何か相談をするときには誰かと一緒に来訪いただいたほうがいいと思います。
例えば、
- 夫婦ご一緒
- 子ども
- 親戚
- 施設の方
誰かと一緒に相談の内容を聞いていただいたほうがいいです。
うつ病を患っていると過去の記憶があいまいになっていたり、つらいことがあると記憶が塗り替えられて被害妄想が膨らんでしまいます。
例えば、老齢年金の請求についての相談なら、過去5年以内ならさかのぼって請求をして年金を受け取ることができます。
体調が悪い時にわざわざお越しになる必要はないんですよね。
どうしても相談したいのなら誰かと同席してもらい一緒に聞いてもらったうえでその方のサポートで書類の整理や記入を代理でしていただいてもいいと思います。
ほかの年金請求につながることも
うつ病で受け取れる可能性がある年金は障害年金と老齢年金の障害者特例です。
老齢年金の請求でお越しになったお客様がうつ病であることを打ち明けていただいたことで障害年金制度や障害者特例のお話をさせていただけることもあります。
また、ご夫婦で夫の年金相談の流れで、妻がうつ病を患っていることを知ったときも障害年金のことや障害者特例の話をお話することができます。
うつ病ですと外見からは判断できないことがあります。
そのため相談時に打ち明けていただくことでほかの年金請求の可能性が出てきます。
ひとりで年金相談にお越しになるとうつ病であることを言い忘れることってあると思うんです。
うつ病なんて年金に関係ないと思われている方もまだまだいらっしゃいます。
また、障害年金や障害者特例の請求をする場合には手続きの話を聞いていただく必要がありひとりだとハードルが高いです。
でも、ご夫婦や子どもが一緒ならお話をしていただけたりその後の請求の手続きもご案内しやすいです。
どうしてもひとりの場合
必ずしもサポートできる方が身近にいない場合もあります。
その場合はひとりで相談にお越しいただくことになりますけど、その際もご自身の体調に合わせていただきたいです。
年金相談は事前の予約をお願いしていますがもし当日体調が悪くなった場合にはキャンセルしてもかまいません。
また、予約を取っていただく際にうつ病であることをお伝えいただくと相談時間を延ばしたりゆっくりお話ししたりなど対応を考えることもできます。
ひとりで相談にお越しになる場合には何を相談したいのかをメモしてくるといいでしょう。
相談中に意識が遠のくときは相談員にその旨お話しましょう。
相談員から渡される資料にメモ書きをお願いしたりもできますので。
まとめ
うつ病をお持ちの方の年金相談は事前の予約でわかっている場合とそうでない場合があります。
対応ができるケースとそうでないケースがあり、うつ病でお一人で相談にお越しになる方の年金相談の対応は難しいなと個人的に感じます。
うつ病になったからわかることでもあるんですけどね。
では。