令和8年4月から年金額が改定(変わる/見直し)されます。
年金相談をしていますと改定された年金額がいつから反映されるのか、というところで勘違いされているケースがあります。
令和8年度の年金額と年金振込みの仕組み
老齢年金は、老齢国民年金と老齢厚生年金の2階建てで原則として65歳以降もらえます。
令和8年度の年金額は、令和7年度から基礎年金が1.9%の引上げ、厚生年金が2.0%の引上げとなります。
昨年よりも1月あたり1,300円増えています。
厚生年金は勤務先の給与などで決められますので人により異なりますが厚生年金も昨年より増えています。
では、令和8年4月からの年金額が改定されるのはいつからか?
年金は、原則として偶数月の15日に前2か月分が振り込まれる「完全後払い制度」となっています。
そのため、令和8年4月から実際に改定された年金額が振り込まれるのは令和8年6月になってから、となるわけです。
具体的には、年金額が改定される令和8年4月分と5月分の前2か月分が令和8年6月15日に振り込まれることになります。
令和8年4月15日振込みはあくまで令和8年2月分と3月分ですので年金額が改定される前のものです。

また、働きながら年金を受け取る場合、給与・ボーナスと厚生年金の合計額が基準額を越えますと厚生年金が調整されます。
在職老齢年金の調整と言ったりしますが、これについても令和8年4月分から停止となる基準額が51万円から65万円へと改定されます。
これも改定後の年金額が振り込まれるのは6月15日です。

Yahoo!ニュースより
3/8のYahoo!ニュースに以下のような記事がありました。

文章を読むとあたかも「令和8年4月振込みの年金から変わる」という風に読み取れてしまいます。
先ほども書きましたけど、令和8年4月振込みである4月15日はまだ令和8年2月分と3月分の年金ですので改定前のものです。
なので、この記事だけを見ると勘違いしかねません。
また、文章を読み進めていきますとこのような記述もあります。
厚生年金、4月15日の支給日に「30万円(月額15万円)以上」受給する人は何%いる?
これも違和感を感じます。
何度も書きますが、4月15日の年金振込は令和8年2月分と3月分の前2か月ですので目新しい数字にはなりません。
6月15日の年金振込なら令和8年4月分以降の改定後の年金となるのでわかるんですけど…。
このようなニュースを見て確認でお越しになる方が多いのも年金相談です。
ChatGPTに聞いてみた
今回の内容をChatGPTに聞いてみました。
しれっと間違えることもあるのでどうなのかなと思いつつ…。

「令和8年4月分の年金額改定について」とプロンプトを入れたこともあるのですが正しい回答が出てきました。
まとめ
今日のブログでお伝えしたかったのは、
ということ。
朝のワイドショーやネットニュースを見て、「4月15日の振込みで年金額が変わっていない」とお越しになる方がかなりいらっしゃいます。
4月から変わるというのは4月振込日である4月15日ではなく、4月分と5月分が振り込まれる6月15日から年金額が変わることを確認いただけたらと思います。
では。
