働きながら勉強したけど挫折した資格

今回はいつもと趣向が違い、過去に勉強したけど途中で挫折した資格について書いてみたいと思います。

それは、

  • 飽きてしまった
  • 勉強時間が不足した
  • 体調不良で勉強を続けることができなかった

といったように様々な理由があります。

参考になるかどうかわかりませんけど、資格試験がすべてうまくいっているわけではないことを知っていただきたいと思います。

不動産鑑定士(短答式)

当初から相続税などの資産税に興味を持っていて、税務署勤務2年目からちょこちょこ勉強はしていました。

「税理士+不動産鑑定士で資産税専門に特化します!」なんて考えていました。

ただ、考えが甘すぎていて、資産税の何がしたいのかがはっきり決まっていなかったのです。

資産税と言っても相続税・贈与税・固定資産税・譲渡所得など様々な税法のほか、民法など税法以外の法律も密接に絡んできます。

もちろん、都市計画法や建築基準法などの行政法規もあるわけですが、「で、何がしたいの?」まで考えていませんでした。

単なる勉強したことに対する自己満足に過ぎなかったのです。

勉強を始めた当初は、鑑定理論や行政法規に目新しさがあって予備校の授業も真剣に聴いていましたし、過去問もそれなりに解けるようになっていました。

でもふとしたときに、「これ取ってどうするんだろう?」という疑問がわいてきたのです。

そうです。肝心の何をしていこうかというのが決まらないのに勉強するのはきつい。

しかもまず本来「資産税」をやるからには税務ありきです。

なのに相続税の知識もほぼない状態でしたので、まずは税法を勉強しようと考えて途中でやめました。

宅地建物取引士

不動産鑑定士の勉強をしているうちに受けようと思ったのですが、この資格も「取って何をするのか」がイメージできなかったのです。

あと、宅建業法がどうもなじめない。

独学でもやりましたし、予備校の短期講習を申し込んで勉強したこともありますが、宅建業法でいつもつまらないなと思ってしまうんです。

宅建業法はこの資格の要。それになじめないのは興味がない証拠です。

結局毎年のように参考書は買うものの、体調不良もあって諦めました。

公認会計士

一度学生時代に挫折した資格に働きながら再挑戦した時期があります。

ただどう考えても時間が足りなかった。

このころは仕事や人間関係に悩み、うつ病になったときでしたのでほぼ勉強できずに終わりました。

何十万もかけたのにもったいないことをしました。

挫折から学んだ教訓

目立つものでいうとこの3つの資格ですが、学んだ教訓がありますので書いてみます。

興味がずっと続くか

勉強を始めるときには興味があると感じた資格であったとしても、勉強の途中で「あれ、これ違う」という違和感を持たないか、ということです。

もし違和感が出てきたら、勉強しても頭に入ってこないかなと。

もちろん仕事でどうしても取らないといけないという資格もあります。(実際半ば強制的に勉強しているものがあります)

でもそれは仕事で必要だという理由があるから勉強するという目的がありますよね。

まず資格を取ろうとすると自分の意思がどれだけあるかによると思います。

その意思をどこまで貫き通せるかというのが大事じゃないかなと。

体調不良のときは勉強しない

私は長年うつ病とパニック障害をわずらっていますが、このような体調不良のときにいくら勉強しようと思ってもまず集中力が続きません。

脳が休めと言っているのにさらに頭を使うことで疲れさせているわけですから。

でも、将来が不安で勉強してしまう気持ちは分からなくもないです。

こんな時はよく休んで、気力が回復してから勉強を始めてみるのがいいのかなと。

私は無理やり勉強して体を余計に壊したので、医師と相談しながら自分のペースで勉強されるのがいいと思っています。

金銭感覚が狂う

あと注意すべきなのは、金銭感覚です。

将来が不安だからと資格試験にお金をつぎ込んでしまうのです。

私は休職し自宅にいてやることがないなと思ったので資格試験に大金をつぎ込んだことがあります。

まず体調不良で休職しているわけで絶対精神的に不安定なのです。

その中で勉強してもうまくことが進むとは思えません。確実に挫折します。

途中で挫折し、残りの受講料を返金してもらう手続きに何度出かけたことか。

予備校には大変ご迷惑をおかけしました。

資格取得後をイメージできるか

資格を取ってから先のことまでイメージできるでしょうか?

私の場合、今は税理士と社労士として開業しておりますが、この2つは勉強を始めた当初からこんな仕事をやってみたいというイメージがありました。

実際仕事内容は変わっていますけど、根本は変わっていません。

他の資格は今後のやりたいビジョンが見えなかったのです。

それは勉強が進んできても見えてきませんでした。

そんな資格こそ取る意味はないなと思えるようになりました。

まとめ

今回は、働きながら勉強したけど途中で挫折した資格とそこから学んだ教訓について書いてみました。

税務署勤務だったので時間的に余裕がありました。

土日祝は完全休みですし、平日も夕方5時には帰宅可能ですから。

ただ、目的はしっかりと持つことです。

いくら勉強したいと思っても目的がなければ無意味だなと。

この記事を書きながら改めてそう思いました。

では。

[事務所お知らせ]

編集後記

たまに資格試験のことを書いていますが、もうずいぶん以前に取った資格のことを書きすぎると傾向にあっていないのかなと。

どこまで書けばいいのか迷う時がありますが、私の経験談や過去にやっていた勉強法などを取り上げて参考にしていただければいいかなと。

こんな方法もあるよくらいで、こうしなさいとは決して言える立場にありませんから。

取り入れるかどうかはご本人次第かなと。

自分も受験体験記をネットで見ると取り入れたりやめたりしたものです。

1つの指針として見ていただければうれしいです。

タイトルとURLをコピーしました