障害年金の請求~事前準備と役所相談~

障害年金の請求をするうえで事前準備はかかせません。

年金事務所に相談に行こうとしても事前予約制で時間が決められています。

そのため、障害年金請求の全体の流れを把握しておくとイメージがしやすくなります。

【事務所お知らせ】  

障害年金請求の流れ

請求の流れとしては以下のようになります。

  1. 事前準備
  2. 年金事務所や街角の年金相談センターへ相談
  3. 初診日の証明
  4. 診断書の依頼と申立書の作成
  5. 書類の内容確認
  6. その他の書類の準備
  7. 年金事務所や街角の年金相談センターに提出

今回は、1と2について書いてみたいと思います。

1.事前準備

事前準備として、まず病歴や受診歴の整理から始めます。

発病からの期間が短いとか転医がない人はそれほど時間はかからないと思いますが、初診から年数がたっていたり転医を繰り返していると整理する時間も必要です。

例えば、病院の診察券を確認したり家族に聞いてみたりすることで本人が忘れていた事実を思い出すかもしれません。

請求する病気やケガについて、それに関係する原因があるかもしれないと考えられる病院の受診についてメモに書きだしてみることをおススメします。

例えば、「○○年×月ごろ」「O市△△病院」などと思い出せる範囲で整理してみます。

日常生活や就労の状況なども整理しておくといいかと思います。

そして、病歴や受診歴が整理できたら次は初診日がいつなのか見当をつけます。

初診日は必ずしも診断名が付いた日ではなく、はじめて医師などの診察を受けた日など基本的に最初にかかった病院が初診日になります。

初診日は年金を受け取る権利を決定する大事な日ですので、一度治ってまた症状が出て通院をし始めたなど初診日になりうる日が複数考えられる場合は気を付けましょう。

さらに、障害年金の請求をするうえで医師の診断書が必要となります。

請求を考えた時点で、主治医に障害年金の請求を考えていることを相談し、診断書を依頼したい旨をお願いしておくことも大事です。

2.年金事務所や街角の年金相談センターへ相談

障害年金の相談先や申請先は、初診日にどの年金制度に加入しているかで異なります。

初診日に共済年金に加入の方(公務員)は共済組合へ相談することになりますが、ほかの場合は年金事務所または街角の年金相談センターで受け付けできます。

初診日が国民年金の場合は市区町村役場でも大丈夫です。

街角の年金相談センターとは、日本年金機構から委託を受けた社労士会連合会が運営しているもので、年金事務所と同じように相談から書類の受付まで対応しています。

相談に行く際は、事前予約が必要です。

事前に年金番号を聞かれるのと、当日持参すべき資料の案内もあります。

相談は時間が限られていますので、スムーズに進めるために受診歴などを整理しておきましょう。

年金事務所や街角の年金相談センターに行く理由は、年金の加入歴や保険料の納付要件を確認するためです。

納付要件を満たしていないと障害年金を受け取ることができません。

年金の加入歴や納付記録についてはプリントアウトしてもらうようにするといいでしょう。

相談終了時には、障害年金を請求するために必要な書類をもらいます。

ちなみに、本人以外の人が相談に行くときには、家族でも委任状が必要です。

委任状は日本年金機構のホームページから入手することができます。

保険料の納付要件の注意点

保険料の納付状況はとても大切なので、必ず書類を作成し始める前に確認をします。

その際、ねんきん定期便やねんきんネットでも納付状況を確認することができます。

しかし、保険料をいつ納付したのかという納付日までは確認することができません。

納付要件は、「初診日の前日時点で」・「初診日のある月の前々月まで」の納付を見ます。

そのため、実際の納付日を確認している年金事務所や街角の年金相談センターの窓口で確認をしてもらうほうが確実です。

まとめ

今回は障害年金請求の流れと、事前準備・年金事務所や街角の年金相談センターへ相談というところまで書いてみました。

請求の流れ全体を詳細に書いてしまうと分量が多くなりすぎると思ったので今後は毎回少しづつ書いていくことにします。

もし自分で申請してみたいと思われている方に流れを知ってもらえたらなと考えています。

ただし、簡単な申請ではないことだけ先にお伝えしておきたいと思います。

では。

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