租税教室で毎年同じことをお話している理由

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今年も地元の中学生向けに租税教室を担当することになりました。

2校を担当するんですけどお話することはほぼ同じです。

なぜそうしているのかについて書いてみます。

租税教室で話す内容を事前に決める

開業してから続けている租税教室なんですけど、話す内容については税理士会支部である程度決めています。

昨年までは講師の研修もありました。

授業の進め方は基本的に講師の裁量に任されていますが、これだけは必ず伝えてほしいというものがあります。

  • 税金はみんなが決めたルール
  • 選挙で国民の代表者を決める
  • 税金を納めるだけでなく使い道にも関心を持ってほしい

この3点を中心に中学生でも身近に感じる消費税の話をしたり、税金の種類と税金の使われ方についてクイズを出題して回答してもらったりしています。

内容を踏まえたところでスライドを作成するとともに、教材として日本税理士会連合会の「まんがでわかる!税って何かな?」を中学生に配布しています。

税理士会支部で検討をしたところ教材をそのまま読んでも難しいと。

また、教材をただ読むのではなくてもっと伝えられることがあるのではないかということになり、教材はあくまで配布するだけとなっています。

ただ、私が作ったスライドは少し教材にある図解を使っていますけどね。

このように事前に話す内容の大枠が決まっていてそれに講師なりの脚色を加えていくという形になっています。

【事務所お知らせ】  

中学1年生が対象

1校は中学1年生が対象となっていて、夏休みの登校日に行われることになっています。

中学1年生って前年まで小学生なので税金や国会・法律って言ってもピンとこないでしょう。

そのため、教材だけを配布しても難しいと思うんですね。

例えば、私がコンビニで買い物をしたという身近な例からレシートを見せて消費税の話題から始めたこともあります。

昨年はファミレスでランチを食べたという例から消費税の話題に触れました。

中学1年生だけが対象となっていてほかの学年の生徒は参加しませんので同じことをやっても問題はないかなと思っています。

中学全校生徒が対象でも毎年同じことを話す

別の中学校では全校生徒の前で講師をします。

といっても全校生徒で30名ほどしかいない小さな学校なんですけどね。

この学校でも実は毎年ほぼ同じことを話しています。

3年生や2年生の中には「昨年も聞いたよ!」って思っている生徒もいるかもしれません。

ただ私はあえて同じことを話すように決めています。

これは先生ともお話したことなんですけど、租税教室は年に1回・1コマ50分の授業のみなんですね。

たった50分の授業で税金について伝えられることって限られています。

毎年同じことを話すのは、その部分だけは大人になってからも忘れてほしくないからというのがあります。

税金を納めるだけでなく使い道にも関心を持ってほしいというのは、大人になってからもおかしいなと思ったら声を上げてほしいという気持ちがあるんです。

毎年同じクイズを出題するんですけど、実は3年生になっても間違える生徒がいるんですね。

「去年もやったよね?」なんて話をしたら思い出すようで…。

いや、それでいいんですよ。

思い出してくれたらこちらもうれしいですし。

まとめ

今年は昨年担当した中学校とまったく同じ中学校の租税教室を担当します。

先生も昨年と一緒なのでまた同じこと話されているなと思われてしまうかもしれませんけど、生徒に向けて話をするのなら毎年同じ内容でも全然いいと思っていて。

むしろこの50分という限られた時間の中で同じことを話すほうが思い出してもらえやすいかなと思っています。

では。

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