資格試験で大逆転合格を狙うには

資格試験を受験しようとしたときに、時間が取れない・勉強がすすまない・気がついたら試験前になっていたなど、試験前なのにまったく合格まで程遠いと思ったりすることがあります。

勉強を始めるのが遅くて、今回の受験に間に合いそうにないから次回にずらそうと考えることもあるかもしれません。

でも、ひょっとしたら間に合って合格できるかもしれない。合格の可能性が少しでもあるのなら諦めるのはもったいないです。

受験できるときに受験する。ひょっとしたら「大逆転合格」できるかもしれません。

私の体験談ー2カ月弱の勉強で合格へ

私が実際に経験したことを書いてみます。

受験した試験のうち、建設業経理士試験がその最たるものでした。

2級も1級も、試験に申し込んでいましたが全く勉強できる時間がありませんでした。

当時は公認会計士試験の受験を優先させていたこともあります。

試験まで2カ月弱。当初今回は「ためし受験」をして次回本気を出そうと思っていたのです。

しかし、その時に申し込んでいた大原の建設業経理士直前講座のテキストをパラパラ見ていたら、「ひょっとしたら行けるかも」という変な自信がわいてきたのです。

まったく簿記が知らなかったわけではなかったことと、建設業特有の勘定科目さえなんとかクリアできればひょっとしたら間に合うかもしれないと思いました。

でも時間がありません。やることはとことん絞りました。

大原の建設業経理士講座の直前対策は、まとめ講義と答案練習・模試がセットになっていました。

講義を聞く時間がないと思ったので講義は無視し、まとめ講義で使うテキストを見ながら、答案練習と模試を繰り返し解くという実戦形式で臨むことにしました。

実際に問題を解きながら、その内容をテキストで確認する。

同じような問題が出たら解けるようにしておく。

ちょっとひねられたら無理かもしれません。

賭けみたいなものですね。

もう毎日その繰り返しでした。勉強時間は毎日5時間程度。その時は学生でしたので時間的に余裕があったというのもあるかもしれません。

実際試験を受けてみたら十分間に合いました。

建設業経理士試験は当時過去問と同じような問題が繰り返し出題される傾向があったのです。

大原の講座ではそれを意識して問題を作っておられましたし、改正論点も織り込まれていましたので、実際パーツを「あてはめていく」感覚で試験問題が解けました。

この出題は、この答案練習の問題で解いたものと同じだな、というあてはめです。

ちょっと荒っぽい方法ですが、結果合格できればいいのです。

ちなみにこの話は1級の財務諸表と原価計算を受けたときの話です。2科目を2カ月程度で仕上げました。2級は1カ月弱でした。勉強の仕方はまったく同じです。

この大逆転合格法がすべて効果的だとは思わない

この大逆転合格法(私が勝手につけました)、すべての資格試験に効果的だとは思いません。

自分のこれまでの勉強状況や、資格試験の性質、前提の知識の有無などいろいろ考えて間に合うのかどうかを判断する必要があると思っています。

ここで、この大逆転合格が可能な状況3つを挙げてみたいと思います。

前提知識が少しでもあること

例えば、先ほどの建設業経理士。簿記の知識が全くない方がいきなり大逆転合格を目指しても正直無謀かなと。

少なくとも日商簿記検定2級以上は取得、または勉強経験があることです。

前提知識があるからこそすぐ内容が飲み込めるので時間短縮につながります。

簿記という内容の基礎があるから建設業経理という応用的なものも内容が入ってきやすいと思うのです。

過去の出題傾向が安定している

過去の問題を見て一定の出題傾向がある資格は、十分に大逆転合格は可能だと思います。

建設業経理士や日商簿記検定は、意外と同じようなパターンが出題されています。

一方で年々難易度が上がってきていますし、日商簿記検定に関しては出題区分の変更もあったので一概には言えなくなってきているところもあるかなと。

しかし、出題パターンを問題を解きながら覚えておくことで、同じような出題なら満点は取れなくても十分合格点は狙えるのかなと思います。

満点は狙いにいかないこと。

合格点が取れればいいのです。

勉強時間が取れること

大逆転合格を狙うのに勉強時間を作らないのはもってのほかです。

そんな甘い状況ではありません。もうすぐ試験なのに。

勉強時間は優先して確保するようにしましょう。

社会人の方で普段忙しくても、スキマ時間を有効に使って勉強時間を多くとるようにします。

平日なかなか勉強時間が取れないなら、土日1日中勉強するくらいの気持ちが必要だと思います。

事前に絞っておいた勉強内容で合格点が取れるくらいの状況になるまでは、何時間でも勉強したほうがいいでしょう。

予備校の直前講座にすべてをかける

大逆転合格を目指すときには、独学ではなく予備校の直前講座にお世話になるのが手っ取り早いです。

試験対策のプロである予備校の問題は、試験問題を予想して作成されていますし、過去問の内容も問題に織り込まれているので対策も十分にできます。

時間があれば講義も聞いたほうがいいかなと思います。私は講義は使いませんでしたがやっぱり不安でしたから。

問題の解説を聞くことで得られるものがたくさんあったのではないかと思うので、講義を聞かなったのはもったいなかったなと。

「予備校の直前講座で出題された問題はすべて解ける」、くらいまでとことんやりたいところです。

特に答案練習と模試。これは絶対です。

予備校の直前講座を申し込むので、お金はかかってしまいます。

でもそこは我慢しましょう。もし合格できるなら早めにしておきたいですし。

まとめ

今回は、資格試験で大逆転合格を狙うにはということを、私の実体験も踏まえて書いてみました。

まったく今まで自分が触れてこなかった内容の資格試験だとちょっと厳しいところはありますが、その試験内容を事前に知ることで対応できる場合もあります。

よく間に合わないから今回の試験は回避して次の試験で頑張ろう、という方がいらっしゃいます。実際私もその経験があります。

でも次の試験でもきっとまた回避したくなります。

一回回避したことでまた回避したくなってしまいます。

次の試験は本当に受験できる状況になっているでしょうか?

この世の中何が起こるのか分かりません。未来は予測できないです。

自分が病気になってしまうかもしれない。

コロナの影響で試験自体が行われないかもしれない。

そう思うと、受験できる今こそしといた方が絶対いい。

可能性が1%でもあったら受験はしておくべきだと私は思います。

何事も諦めはもったいないです。

では。

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