土曜日にあった年金相談研修で講師を担当しました。
今年の税制改正による基礎控除等の見直しとそれに伴う年金相談対応についてです。
当初12月だった
毎月行っている年金相談研修ですが、4月から持ち回りで各年金について講師をたてて話し合いをする形になりました。
で、本来10月は障害年金を別の社労士が担当し12月に税制改正関係で私が担当させていただくことになっていました。
*11月は研修テーマが決められています。
しかし、年金受給者の扶養親族等申告書の配布が9月へと早まったことと、12月の年金振込みも今回の税制改正が影響する予定です。
そのため、10月と12月の研修を入れ替えていただき早めにお話できる環境を整えることになりました。
【事務所お知らせ】情報収集~資料を一元化したい
テーマは今年12月1日の税制改正に伴う基礎控除等の見直しとそれにともなう年金相談対応についてお話することに決めました。
そのために事前に日本年金機構から配布されている資料などをもとに情報を集めたのですが、あちこちに飛んでいたのでひとつにまとめたいなと。
また、資料の内容が不明確で補足説明がいるとか数字が間違っているものもありました。
最低限レジュメを見ていただけたらポイントは抑えられる、という資料作りを目指しました。
レジュメ作り
レジュメを作っておけば話す内容を整理できますよね。
Aの資料の5ページ・Bの資料の10ぺージ・Cの資料の…といくつもある資料をいちいち聞いていただくのもめんどくさいんじゃないかなと。
資料の一部を抜粋し加工をしてレジュメに入れました。
あとは、年金相談対応の部分がメインになるので、生成AIを使って文章部分の図解を入れ込みました。
視覚的に見ていただいたほうがポイントがわかりやすいのかなと。
そのほか、税理士会WEB研修を受講したときの税制改正の資料を参考にして所得税法の計算の流れを1枚で表してみたり、控除額の早見表を作ったり…。
あとは、事前に年金相談担当の社労士から質問があった部分も資料に入れ込んで全12ページにまとめました。
研修の進め方で工夫したこと
研修の進め方として、12ページの資料に補足で情報を加えていく形を取り、その都度質問をいただきながら進めようと考えました。
始まってみるとレジュメの順番どおりにはなりませんでした。
質問が出てきた部分を解説したりホワイトボードを使って補足説明をしたり…。
実際多かったのはなぜその数字が出てきたのかという根拠を知りたいというもの。
基礎控除95万円になった根拠なら説明できる部分ではありましたけど、中には根拠がそもそもわからないものもあったりしました。
私は、まずは原則をお話したうえで税金関係の詳細は税務署や市役所などをご案内する「案内役」に徹してもいいと思っていて。
でも原則が何かがわかっていないとお話もしづらいでしょうからその点は強調しようと決めていました。
あと、9月から配布が始まった公的年金等の扶養親族等申告書は令和8年分です。
そのため令和7年中の年末調整で使う扶養控除等申告書とは時点が違うことを意識してもらえたらなと思っていて。
給与計算を担当している社労士もいらっしゃるので混乱しないようにお話ししました。
途中で休憩を10分挟んだのですがあまり進みがよくなくて焦ってしまいました。
前回の研修で口頭で説明させていただいた部分は今回省略してしまったのですがなんとか終わらすことができました。
まとめ
1時間半の研修を終えて最低限の税制改正における年金相談対応についてはお話できたかなと。
12月振込みについては新たな情報が公表されていないので(遅すぎる…)今決まっていることをお話しました。
またこのブログでも書けたらなと思います。
では。