精神障害になってしまったら経緯をまとめておこう

うつ病などの精神障害は、前触れもなく突然訪れます。

昨日までは仕事も行けていたのに、急に体が動かなくなるー。

私もそんな経験をしてきました。

まずはじっくりと休んでいただくことが大事なのですが、少し体調が回復してきたらこれまでの経緯を振り返ってメモを残しておかれることをおススメします。

経緯をまとめておくメリット

体調不良を訴えた場合、病院へ行って診察をしていただくと思います。

いきなり診療内科にかかることもあれば、普通の一般内科にかかることもあるでしょう。

私がやっていたのは、

  • 病院名
  • 通院日時
  • 医師名
  • 自分が話した内容(前回からの症状の変化や出来事)
  • 医師から言われたこと
  • 処方薬(お薬手帳があればそれを持っていく)

を書いていました。

ただざっくりとしたものです。

当初は手帳に書いていましたが、途中からパソコン(Excelやカレンダーメモ)に変えました。

なぜ、経緯をまとめておいたほうがいいかというと、

  • 医師に何を言うべきかはっきりする
  • 転院したときに状況を報告しやすい
  • 障害年金の申請時に役に立つ

ということがあります。

ではひとつずつご紹介していきます。

医師に何を言うべきかはっきりする

例えば、心療内科の通院が始まるとします。

最初の通院時はつらい状況であることは医師にお伝えすると思います。

私は次回の診療までに初回に話したことや医師の言葉を簡単にまとめておくようにしていました。

もちろん毎日しんどいですし、起きているのもやっとのときはやらないですけど、次回の診療までに調子のいい時に時間を作って書きます。

ほんの10分だけでもいいので、経緯をまとめておくことで次回医師に何をお伝えすべきなのか整理ができると思います。

  • 体調の変化があった
  • 処方された薬で副作用が出た
  • 不安になったこと

など次回の診療までに話すこともメモしておきました。

次回診察時には医師にそのメモを見せてもいいと思いますし、それに抵抗があるならスマホにメモしておきそれを見ながら説明するでもいいと思います。

診断時に医師に会うと緊張して何も言えなくなる、言いたいことを忘れるということはありませんか?

私は毎回ありまして、その都度メモを見ながら医師とお話していました。

「メモに書ける=体調が回復してきた」、とは医師は誰も思いませんから。

転院したときに状況を報告しやすい

そのメモをきっかけに転院時に検査をしていただいたことがあります。

それは発達障害と診断されていたことを医師に伝えたら「本当にそうなのか?」と思われて脳波検査をしていただきました。

それにより発達障害の処方薬がなくなったという経緯があります。

もしメモがなかったのならきっと医師には過去からの経緯を一からご説明しないといけないでしょう。

特に転院時は紹介状を書いてもらい医師にお渡しするかと思いますが、そこに書かれていることはあくまで医師から見た経緯であって、ご本人の経緯とは異なります。

メモを残しておくことでその手間はずいぶんとなくなります。

面倒ならばそのメモ自体をプリントアウトして医師に渡してもいいと思います。

実際私も渡したことがあります。

状況報告って大事で、心療内科へ行くと多くのお客様の予約があって診療時間は非常に短いです。

人によっては5分もないと思います。

そんな中で状況を報告しようとなるとやっぱりある程度言うことはまとめておいたほうがいいなと感じます。

やってはいけないのは、面倒だからといって「大丈夫です」「変わりありません」と言ってしまうことです。

もちろんもう回復しており調子がいいのであればそれでいいのですが、体調が思わしくないのにそんなことを言ってしまうと医師も状況が把握できなくなります。

ひょっとしたら医師からもう大丈夫になったから処方箋だけ出しておこうとどんどん診察時間を減らされていくかもしれません。

医師との診察は貴重な時間だという認識は必要です。

障害年金の申請時に役に立つ

この仕事を始めてから、経緯をメモしておくことの重要性を再認識したことがあります。

障害年金を申請するときには、多くの書類を提出する必要があります。

その中で大事なのが、

  • 診断書
  • 病歴・就労状況等申立書

です。

診断書は医師に作成していただきますが、障害年金申請用の診断書があります。

これまでの経緯を踏まえて書いていただくのですが、お忙しいなか過去のカルテを見ながら書いていただくことになります。

ご本人だけしか分からないこと(家族構成、職歴、学歴、就労状況等)も医師に伝えておけばそのことも診断書に盛り込んでいただけます。

また、病歴・就労状況等申立書については、ご本人が作成することになります。

過去からの経緯を書いていかなければなりませんし、診断書との内容があっていないと申請が難しくなります。

メモが残っていると経緯を書きやすくなりますし、医師からいただく診断書も一致しやすくなります。

書類の作成の多くは過去の経緯をまとめていく作業です。

つまり、もし障害年金を申請しなければならなくなったときのために、日々少しずつでもいいので経緯をまとめておくことが大事になってきます。

まとめ

「これまでメモなど作っていなかったよ!」という方もおられるかと思います。

まず今の現状から作ってみて、時間があるときにさかのぼって整理してみるのがいいかと思います。

もちろん障害年金の申請をしない場合でも、調子のいい時期・悪い時期が分かったりすることがあります。

この時期には薬を減らせる・増やすとか。

ほんのちょっとの時間の積み重ねが活きてきますのでメモを取っておくことをおススメします。

では。

[事務所お知らせ]

編集後記

今ブラックフライデーということでAmazonで検索していると、ジムで使っている水着をかなり安く買えることが分かったので購入してみました。

たぶんショップだと6,000円くらいしますが、今回は3,000円以下で購入。

まあそんなブランドにこだわっているわけではありませんので高くなくてもいいなと。

本日届く予定です。

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