税を考える週間の税務相談員をしてきました

先週の火曜日、税を考える週間の税務相談員をしてきました。

今年初参加のため緊張していましたが、相談を受けている途中でいろいろと考えることがあったので記事にしてみたいと思います。

ショッピングセンターのフリースペース

相談会の会場は、地元のショッピングセンターのフリースペース。

毎年同じ場所で行われています。

相談会場はブースが設けられ、コロナ対策のためアクリル板でお客様との間が仕切られています。

相談をしていて思ったのは、ショッピングセンターなので相談される方以外にもお客様がいらっしゃることと、何かと音楽がなったりするのでお話しづらい環境だなと。

アクリル板があることでさらに相談される方のお声が聞き取りづらく。

お客様も私の声がなかなか聞き取れないご様子でご不便をおかけしました。

結構な大声を出してお互いようやく聞き取れるかどうか。

終盤は声が枯れそうになっていました。

そんな状況下で自分の税金のことを相談したいと思えるかというと個人的には嫌だなと感じました。

【事務所お知らせ】  

即答しづらいご相談

お客様としてはショッピングセンターで気軽に相談できるからお越しくださっているのかもしれません。

話を聞いてみると、相続や贈与・譲渡など即答しづらいものがほとんどでした。

  • 相続税や贈与税を計算してほしい
  • 譲渡所得の申告の有利不利
  • 財産評価

など、無料で回答してもらえるのなら聞けるだけ聞いておこうと判断されているのかもしれません。

別に資料も持ってきていないのに計算をお願いしますと言われても難しいです。

実はほとんど回答せずにアドバイスにとどめました。

「税理士に問い合わせてね」とか「資料を持って税務署や税理士に聞いてね」など。

網羅的に説明してほしいとおっしゃった方もいましたけど、パンフレットを見ながらざっくりと説明して終わりました。

無料相談会の意義

私が思ったのは、無料相談と有料相談の分け隔てが曖昧だなと。

無料相談で持ち込まれるものの多くは個別具体的なものがほとんどだったのです。

もちろんその場でお調べしてお答えできたらいいんですけどなかなか難しいことが多いです。

特に相続や贈与などは財産評価や税額軽減などで金額が大きく動きます。

相談会に来られたお客様ご自身はそこまで時間がかかるものだとは思ってないんじゃないかなと。

税理士会支部としてはここまで個別具体的な相談ばかりだと正直今後の開催に消極的になるかもしれません。

開催したところで明確なお答えができないのですから。

お客様から「もし税理士にお金を払って相談したらいくらくらいかかりますか?」って聞かれたのですが、正直内容にもよりますし税理士事務所の考えもあるでしょう。

「相談するだけなのにお金払わないといけないのですか?」とおっしゃる方もいらっしゃいましたので人それぞれ考えがあります。

私が考える無料相談会の役目

無料相談会の自体開催するのはいいことだと思っています。

ただ、無料相談会の役目として、

「ここまでなら答えられる。ここからは税理士や税務署へ問い合わせてね。」という判断を示してあげる場所

でいいんじゃないのかなと思うんです。

つまり、窓口の受付みたく誘導してあげる。

最初からお客様も相談するのにお金は払いたくないでしょうし。

税理士会支部で度々無料相談会を開催していますので、もし迷ったらその都度ご相談いただいて解決できたらそれでいいわけです。

もし厳しいのならその時になってからお金を払って個別具体的にご相談に応じてもらうようにするのがいいのかなと。

まとめ

今回、税務相談員に従事して考えたことを書いてみました。

ショッピングセンターでの開催は正直やめたほうがいいような気がします。

あとは無料相談と有料相談の橋渡し的な存在で今度は相談会に従事しようと思っています。

では。

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