入門書やパンフレットこそ重要だと思っていること

私は一応税理士・社労士として登録していますので専門書を買って読むことはあります。

しかし、私は税務署や年金事務所など公的機関で発行されているパンフレットや入門書の内容をまず理解したうえで専門書を買うという手順を踏むようにしています。

なぜこうしているのかについて今日はお伝えしようと思います。

お客様が手に取るものをまず確認する

お客様からのご相談をお受けするとき、お客様が専門書をお持ちになることはほとんどありません。

おそらく手ぶらか、公的機関でもらってきたパンフレットくらいしかお持ちにならないでしょう。

お客様が手に取っているものをまず確認します。

例えば、毎年4月になると年金制度の改正が行われますが、日本年金機構には「○○年金ガイド」という制度の説明をしたパンフレットが配布されています。

また、確定申告時期には税務署にて「作成の手引き」が配布されています。

それらパンフレットの内容は把握しておく必要があります。

ただこれだけで終わってはいけないと私は考えています。

【事務所お知らせ】  

+αを専門書で肉付けする

パンフレットの内容をただ一から読むだけだと誰でもできることですが、正直難しく書かれてあるものが多い印象です。

私自身もパンフレットを読んでいて「この言葉は何を指しているんだろう」とか、「この図解があることで混乱するんだけど…」というものも存在します。

そのため、パンフレットに書かれてある内容に肉付けするために専門書などを活用するようにしています。

年金相談ですとパンフレットに付箋を貼って書き込みしていますし、確定申告時期でも言葉の解説などを補足説明できるように工夫をしています。

わかりやすい言葉を探すため

基本的にはパンフレットを使って専門書で補完するというのが基本的なのですが、それでも言葉が分かりにくい部分もあります。

特に専門用語は伝わりにくいです。

その際は、図解が豊富ではじめての方でもわかるような薄い入門書を本屋やAmazonで購入して読むようにしています。

難しい言葉をわかりやすい言葉に置き換えるためにどう表現すればいいのかも確認します。

実際、このブログを書く際にも入門書を活用しています。

できるだけ難しい言葉は避けるようにはしているつもりですけどまだまだ訓練が足らないなと。

どこまで分かりやすい言葉で表現するのか。

お客様が納得してもらえるような言葉遣いはいつも気を付けるようにしています。

大枠をとらえてほしいから

私が相談をお受けしてお伝えしているのは、細かなことはさておきまずは全体像をご理解いただければいいです、と。

図解があればその図解を優先して理解していただくように心がけています。

パンフレットに図解がなければ説明しながら図や表を書くこともあります。

私自身口頭で説明してもらっても理解できないタイプですので、図や表があったほうがいいと思っています。

制度の概要を聞きたいというご相談にはパンフレットで太文字で強調されている部分だけは説明しますが、細かな要件はさらっとしかお話しません。

手続きされるときに再度お話を聞いていただいたほうがご理解できるかなと思いますので。

一回ですべてのことをご理解していただくのは正直難しいのが税務であり年金であると思っています。

まずは大枠をとらえていただければ目標クリアかなと思ってお伝えするように心がけています。

まとめ

私がパンフレットや入門書を大切に考えているのは、税務署勤務中に先輩方から教わったことです。

税理士の中には専門用語を並べてお話されて後日お客様が困惑されていたのを税務調査でお見掛けしたことがあります。

同僚の中にも話がわかりづらくお客様から怒られているのを目にしたこともあります。

自分の中でお客様対応をする限りはできるだけご理解して納得いただけたらという思いがあります。

そのため、開業後はパンフレットや入門書に重きを置いてそれをどのようにお伝えするのかを考えるようにしています。

では。

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