今日の午後、地元の中学校にて租税教室の講師を担当します。
昨年も同じ中学校で担当させていただき、租税教室は3年目になります。
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税理士会支部が担当する租税教室
私が所属する支部では租税教育に力を入れていて、地元中学校に税理士を派遣して租税教室を行っています。
そのうえで、毎年地元中学校から税の作文を募集しています。
毎年7月から8月にかけて開催するのは、中学生の期末テスト終了後や夏休みの登校日に合わせるためです。
先月、支部の集まりがあり租税教室の担当決めが行われました。
毎年税理士1人が2コマから3コマ担当します。
私も今回は2中学校・2コマを担当することになりました。
教材「税って何かな」+α
中学校には租税教育の教材である「税って何かな?」を配布します。
中学校との打ち合わせ時にお渡しして当日や税の作文を書く際の参考にしてもらっています。
この教材に基づいたスライドが近畿税理士会にありますのでそれを参考にしつつ自分でアレンジを加えています。
支部で行われる租税教室の打ち合わせでは、中学生にこれだけは伝えたいということを決めていますが、基本的には講師である私たち税理士に任されています。
今年のメインテーマは「税の必要性」です。
税金がないとどうなるのか、税金は何に使われているのかをきちんと説明すること。
何に使われているかから税の使い道を監視する意味で、投票の大事さを伝えるということに決まりました。
これに基づいて昨年作ったスライドに修正を加えることにしました。
最新データ・地元の資料を
今日講義をする中学校は全校生徒に向けてです。
2年連続同じ方法なのでスライドを一新しようかと考えました。
しかし、同じことを毎年伝えることも大事ではないかなと思っているんです。
1年にこの時期だけです。
中学校の時間割に「税」ってありませんからね。
ただ、ちょっと昨年やってみて反応が薄かった消費税の話は軽くでいいかなと思ったのと、中学生からの質問を受け付ける学校ですのでそこに時間を割きたいなと。
具体的には、
- 税の種類と役割
- 国や町での税金の使われ方
- 税金は法律でできている
- 投票の必要性
- 中学生からの質問
という流れで考えました。
税金の使われ方については、中学校がある町役場の予算から何に使われているのかをピックアップして身近に感じてもらうようにしています。
中学校ごとに資料を変えています
もう1校は8月に実施することになっていますが、市立の中学校ですので税金の使われ方の説明は市のデータを取り入れています。
一方で質問は特に受け付けている学校ではないので質疑応答の時間は少なめでよさそうです。
このように、担当する中学校ごとに説明することを変えるようにしています。
さすがにテキスト通り一辺倒の説明だと私も飽きてきてしまいますので。
税金に興味を持ち身近なものに感じてほしい
この1コマの授業で何かしら税金に興味を持ってもらいたい、身近なものに感じてほしいという気持ちがあるんです。
正直税金は難しいです。
私も分からない税法はたくさんあります。
それでも仕事として税金を扱っているのは、税金に何かしら興味があって・関心があるからこそなんですよね。
先日、お笑い芸人の「見取り図」盛山さんがテレビ番組にてこういう話をされていました。
大人になって税金のことがまったくわからないというのです。
勉強する機会が学生時代にもっとあったらなと後悔していると。
さらに、義務教育の段階で税金という科目を設けたほうがいいんじゃないかと。
国・英・数・「税」・社・理 … みたいに。
とおっしゃっていたのです。
芸人さんももちろん自分で稼いだ収入をもとに税金を払っていきますので、その芸人さんが税金の重要性を大人になって気づくというのはとても興味深かったんです。
今まさにその中学生向けに租税教室を行っています。
たった1コマしかないのですけど、将来大人になったときに「税金なんて考えたことなかった」と後悔しないように、興味を持ち続けてほしいなと思っています。
まとめ
毎回、時間通りに終わるのかとか、中学生の反応を見ていて考えさせられることはあります。
アンケートをお配りして終了後に評価をいただくことになっていますが毎年不安ではありますね。
まあ身近な税金を講師としてお話する機会ってそう多くないのでやるだけでも楽しいしいい経験になっていると感じます。
では。