開業前と考えが変わったのは「開業場所と借入れ」

これまで準備をしてきた中で、当初と考えが変わったことが2つあります。

それは、「開業場所」と「借入れ」です。

ではなぜ変わったのか、について今日は書いてみたいと思います。

まさか地元和歌山で開業するとは思わなかった

開業場所は、以前住んでいた東京でと考えていました。

大学入学とともに東京へ出て2年前に和歌山へ帰ってくるまで20年近く過ぎていましたから、慣れた土地で開業するほうがいいと思っていたのです。

しかし、コロナの影響により東京での感染拡大に歯止めがかからなくなりました。

今でさえ高齢者以外は重篤化しないと言われているコロナですが、正直いまだにはっきりしない部分があります。

当然感染予防は徹底しなければなりませんし。

そんな状況の中あえて感染が多い東京で開業するのはどうなのかな、と思ってしまったのです。

また、開業する場所は正直どこでもいいな、と思えるようになったことも大きな理由です。

パソコンとスマホがあればどこでもできるのではないかなと。

事務所を新たに借りる必要もありませんし、必ず対面でお客様と接する必要もないわけです。

今やZOOMやメール・チャットなどのコミュニケーションツールを使えばどこでも連絡を取ることはできます。

今住んでいる実家がJRの駅のすぐそばにあるというのも大きいですね。

事務所ホームページに「全国どこでも対応可能」と書いているのは、この利便性のよさがあるからです。

田舎なので電車の本数は少ないですが、数駅行くと特急に乗り換えられ大阪へ一本で行くことができます。

さらに、開業するためには家族の了解を得ることが必要でした。

私は従業員の立場で家業の経理事務を担当しています。

この仕事をさすがに放っていくわけにはいきませんでしたし、開業そのものを家族から反対されていましたから。

家業を手伝うという条件のもと開業を認めてもらえたという経緯もあります。

もちろん勤務時間は一般的に勤務されている方に比べ極端に少ないですし、実家ですので融通は効きます。

和歌山の実家で事務所を開業するとは正直思ってもみませんでした。

そのため、本来ならかかるはずだった引っ越し費用や家賃の負担はありません。

水道光熱費もかかりませんし。

本当に恵まれているなと感じます。

借入れをしなかった

税務署を退職したときに退職金が支給されていましたので、開業資金としてためていました。

しかし、事務所を構えるにあたってきっとその後の運転資金が必要だと思っていたので、借り入れも視野に準備をしていました。

日本政策金融公庫の「創業融資制度」を利用して当面の運転資金を確保しておこうと思っていました。

開業までに使えるお金が限られていたからです。

しかし、結局今は借り入れはしていません。

これも家族との話し合いで「借り入れだけはしないで」と言われたことが大きいです。

借入れってどうしても家族は心配してしまうようです。

どれだけ説明しても納得してもらえませんでした。

あと、実際開業までにかかった費用はそれほど多くありません。

これまで使っていたものを流用したり、初期費用がかからないものを選びました。

開業後も、家業の従業員として給与をいただけるので、毎月少ないながらも一定額お金が入ってきます。

実家暮らしですし、生活費を多くかけることもありません。

ただ今後はわからないです。

もし事業がうまくいかなかったり、別の場所で開業するために資金が必要だと思ったらその時は借入れするかもしれませんけど。

かかった費用で大きなものは、

  • 資格登録費用(税理士と社会保険労務士)
  • パソコン

くらいでしょうか。

資格登録費用は2つの資格を登録したので一番がかかりました。

パソコンはかかったといっても6万円ちょっとですから。

もし別のところで事務所を構えることになっていたら今の資金ではまったく足りないと思います。

その時は絶対に借入れをしていたでしょうね。

実際に、日本政策金融公庫から借入申込書や創業計画書などの資料をダウンロードして融資を受けられるように準備はしていました。

結果的には使わなかったのですが、もし今後何か参考になるかもしれないなと思うので一応保管はしておきます。

まとめ

昨年から大きく考えが変わった2つのことについて書いてみました。

家族からの要請と金銭面。

ここは仕方なく受け入れるしかありませんでした。

実家で開業する以上、こういう場を作ってもらえたので家族の言う通りにしたほうがいいと思いました。

家族から独立できないというデメリットもあります。

何かと制約を受けてしまうからです。

しかし、それは何度も話し合って解消しつつあります。

「自分の事業のことに干渉はしないで」とはっきり伝えました。

しばらくこの実家での事務所運営を続けるつもりです。

家業の会社がなくならない限りはここで。

では。

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