睡眠時無呼吸症と診断された話

私は小学生のころから肥満児でした。

中学や高校でも痩せず、大学で一度痩せてもまた太っていました。

ずっと夜型で、夕方学校から帰宅して食後に3時間寝てから夜中3時まで起きていて、朝7時に起床して学校へ行く、のような生活をしていました。

ですので、学校の授業中、とにかく眠いのです。

1時間の授業中で、まともに起きていたことはありません。

大学まではまだ許される範囲だったのですが、社会人になりこのリズムが大変になってきました。

勤務中に寝てしまった

1日8時間、9:00~17:30が基本的に私の勤務時間でした。

この8時間、まともに起きていることができなかったのです。

最初は生活リズムが悪いのだろうと思い、朝6時起床・夜10時就寝にしてみたのですが、どう考えても眠いのです。

朝にはのどが渇き、頭が重い日が続いていました。

そして、ある日、仕事中に眠くなり寝てしまったのです。

ちょっとの間でしたので見つかりはしなかったのですが、あまりにも眠たくて一日仕事になりませんでした。

調査中も、元帳や請求書等を見ながら寝てしまったこともあります。

税理士は何も言いませんでしたが、失礼なことをしてしまい反省しました。

通勤中にも自分のいびきで起きることもあり、なんか変だなと思いながら数年が過ぎました。

睡眠時無呼吸症の診断

ちょうどうつ病の診察で病院を変えるときに、国税局のメンタルヘルス科の医師から紹介していただいたのが、

品川区大崎にある「スリープ&ストレスクリニック」という病院でした。

当時まだそんなに多くなかった睡眠外来のある病院で、精神科もありました。

まず、当日の診察で一日中眠く仕事に支障が出ている旨を伝え、睡眠時無呼吸症の簡易検査を受けることになりました。

簡易検査は、寝る前に腕に装置をつけて寝るだけでした。

この睡眠時無呼吸症の診断方法は、睡眠1時間あたりの「無呼吸」と「低呼吸」の合計回数をAHI(無呼吸低呼吸指数)といい、この指数で重症度を分類します。

引用:睡眠時無呼吸をなおそう

軽症 AHI5~15
中程度 AHI15~30
重症 AHI30以上

私の結果、AHI=36 重症でした。1分半に1回無呼吸状態だったのです。

医師からは軽症くらいであればマウスピースを使えばいいのだが、重症なのでCPAPで治療しましょうと言われました。

CPAP(シーパップ)とは、経鼻的持続陽圧呼吸療法という治療法で使われる機械のことで、寝ている間の無呼吸を防ぐために、気道に空気を送り続けて気道を開かせておくものです。

CPAPからホースを伝い、鼻に装着したマスクから気道へ空気を送り込みます。

こんな感じ。

このCPAPを使った療法は、保険適用になります。

CPAPはフィリップス社からのレンタルで、毎月1回(安定していれば3か月に1回)データの確認をしてもらいます。

データは管理されており、医師がチェックします。

1回の通院費は、約6,000円です。(3か月に1回だと×2~3倍です)

3年に1度、消耗品であるマスクやホースは新品が送られてきます。

CPAPの設定は、データの入ったSDカードを差し込むだけです。

CPAPの空気の圧を変えたければ、病院の医師に伝えてからフィリップス社の担当者に伝え変えてもらいます。

担当者から送られてくる新たなデータの入ったSDカードを差し込むだけです。

あれ?昼間眠くならない

CPAPを付けて初めて寝たときは、空気圧に慣れておらず何度も起きてしまいました。

しかし、数日後には慣れて、朝も頭が重い状態は減っていき、のどが渇くことも少なくなりました。

そして、仕事中に眠くならなくなりました。

もちろん、昼食後若干眠くなることはありますが、目が覚めた状態が続きました。

こんなに変わるものなのかと、とにかくビックリしたのを覚えています。

注意点

生活習慣病の治療や予防も必要

このCPAP療法、必ずしも根本的に睡眠時無呼吸症を治すものではないということ。

原因となる、肥満や高血圧などの生活習慣病を治療・予防することが前提で効果が期待されるのです。

私は、当然肥満を解消しなければならないのですが、食べることが大好きで一時期ストレスで過食だったために痩せていません。

ジムで泳いでいますが、なかなか痩せていきませんね(泣)。

CPAPに慣れてきてしまう

しばらくCPAPを付けていると、当然のように空気が送られてくるために慣れてきてしまい、寝てるうちに外してしまうこともあります。

CPAPを外すと、前のように無呼吸状態になります。

治療の意味が全くなくなってしまうのです。

医師に相談したところ、CPAPは1日最低4時間使ってほしい・できれば夕方眠くなって寝てしまうときもCPAPをつけてほしいと言われました。

CPAPは設定いかんで大きく変わってしまう

CPAPは空気圧を最初は弱くするとか最初から一定圧を送るなど、空気圧の設定を変えることができます。

この設定を定期的に自分に合うようにしておかないと、空気圧が強すぎて目が覚めてしまうことがあります。

私は設定を変えなかったことがあり、朝まで何度も起きてしまうことがあり大変でした。

まとめ

今では、力士や芸能人も多く使用しているCPAP。

これを使ってから睡眠の質は変わっていきました。

もちろん、痩せている方も油断禁物です。

もし、家族の方からいびきがうるさいと言われた・ひとりなら仕事中に急に眠くなり集中できないなどの症状があれば、ぜひ検査を受けてみてください。

もしかしたら、睡眠時無呼吸症かもしれません。

将来、心筋梗塞や脳卒中などの重大な病気になる確率が相当高くなるそうです。

早めに治療して対策する必要があります。

では。

[事務所お知らせ]

タイトルとURLをコピーしました