まず行動する 税務署勤務時にはありえなかった

税務署を退職し家業の仕事を手伝いつつ開業しているわけですが、これまでとはまったく違う行動を取ることが多くなりました。

それは「気がつくと行動している」ということ。

無意識というわけでもないのですが、考えて考えて躊躇してしまうことがなくなりました。

税務署勤務中 勝手な行動をするとダメ

税務署に勤務していたころ、自らの考えを押し出すとたいてい怒られました。

上司や先輩の考えに合わせていくことが求められました。

国家公務員には、上司の命令に従う義務があります。

法令や上司の命令に従う義務(国家公務員法第 98 条第 1 項)
職員は、その職務を遂行するについて、法令に従い、且つ、上司の職務上の
命令に忠実に従わなければならない。

なので、毎回上司の意向を確認する必要がありました。

しかし、上司はその意向確認すら面倒に感じていて、「俺の考えくらい分かれよ」と。

特に、事後にいろいろ言ってくる上司が多かったです。

  • 文書を作成しろと言われただけなのにあとから指示してくる
  • 税務調査で指示もないのに、あとからあれも見てないのかと言ってくる

そんな上司のもとで仕事すると、どうしても自分から行動したくなります。

でも、出る杭は打たれるじゃないですけどことごとく怒られます。

例えば、

  • 文書にアレンジを加える(図解を入れる、箇条書きにする)
  • 税務調査の確認事項を自分で考える

こんなことをするとまず上司はムッとするわけです。

調査でも内部事務でもそうですが、協調性が求められる職場です。

とにかく上司の考えが絶対。先輩の考えに合わせる。

この国家公務員法の規定がけっこう邪魔をしているような気がしています。

上司の考えが間違っていたとしても意見が言えないこともあります。

方向性がまったく違っていて他の税務署と違う仕事をさせられていたという経験もあります。

勝手な行動を取るとダメー。

新人のころは「素直に従わないと」と思っていましたが徐々に「これおかしくないか?」と感じ始めます。

それだけ自分も経験してきていますし、いろんな上司に仕えてきていると上司によって仕事への考え方がまったく違っていることがあります。

業務を全く知らない上司。一方で過去その業務の経験があるベテラン上司。

どちらもそれなりに合わせるのは大変でした。

まず自分で考える

素直に従うのがどうも苦手だった私(ダメ職員でした)。

人間関係に悩んでいましたし、仕事も苦痛になってきていました。

病気もよくなったり悪くなったりを繰り返していました。

上司の意向に素直になれなくて、仕事に関して意見や自分の考え・提案を言うようになりました。

「こうやってみたい」「これを入れてみたらどうですか」と。

そのまま受け入れていただけることもありましたが、ムッとされる方も中にはいて。

でも言わないとわかってもらえません。

先輩からは黙っておけばいいのにとよく言われましたが、あとから先輩が文句や愚痴を言っているの聞かされる身からすれば今言うべきなのではないかなと。

ただまったく自分の考えもなしに意見を言うことはありませんでした。

過去に経験した仕事でもっとこうしたら効率的だろうなとか、この仕事はやらなくてもいいとか自分で考えを伝える。

すべて受け入れていただけるとは思っていませんが、一意見として聞いていただける・部署内の共通認識として理解できると思うのです。

一緒に仕事をしなければならないわけで、部署内で考えを一致させる必要があります。

それを明らかにするには自分の意見も言う必要があり、上司が難色を示せばその考えは取り下げておくという判断もできると思うのです。

仕事をしていくうえで、疑問や考えが浮かんだらメモを取っておくようにしていました。

ただそれを実行できないもどかしさは常にありました。

考えても行動しないのは意味ない

ただいくら自分の考えをためこんでいても行動できないのは辛いところでした。

公務員でいたからなのかもしれませんけど、自分の考えを押し通せないところがどうも嫌で。

窮屈だったのでしょうね。

退職してから開業し今に至るまで、自分の考えを押し通しています。

開業前、両親から開業に猛反対されました。

自分の体調を案じてだと思いますが、話し合いを重ねていったことと、自分でブログを立ち上げていたこともあり納得してもらえました。

このブログを書き始めたのも自分から行動したことです。

やらされていない、自分で動いているから納得できるんですよね。

業務メニューを考えること、値付け。。

他の税理士や社労士の方のものを参考にしつつですが最終的には自分で決めています。

考えだけあっても動かないと意味ないなと気づきました。

これは勉強と実務も同じで、いくら理論上のことを勉強していたとしても実際の実務でやってみないと分からない。

最近特にそれを感じていて、実務で経験しながら勉強したいという考えのもと業務メニューを作っています。

まとめ

振り返ると、税務署勤務時と今とで違うのは仕事面で躊躇することがなくなったなと。

まずは行動してみる。

躊躇するということは失敗を恐れているからで、失敗して初めて気づくところもあると思うのです。

ある意味開き直りも大切だなと今は思います。

では。

[事務所お知らせ]

編集後記

先日、障害年金を専門にしている社労士のホームページを見ていると、トップページがほぼ一緒だなと気づきました。

おそらく社労士相手に営業をしている大手コンサル会社側が作成したホームページではないかなと。

代行に依頼するのもありだとは思いますが、独自性を出していこうと思うとやっぱり自分で運営したいなと。

トップページを変更したいと言ってもなかなかできないと思いますし。

業務メニューひとつ変えるのも大変です。

私は自分で運営していますので、いつでもすぐに変えられます。

改良しようと思ったら即行動に移せます。

差別化を図る、自分をもっと知っていただくのなら独自性を出すほうがいいなと日々感じています。

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