税務署へは事前連絡を

税務署へ行ったことありますか?

税金のことなのでちょっと怖いなとか、税金を取り立てられるのではないかなどと緊張しながら来られる方もいます。

職員が怖いとおっしゃられる方もいます。

あまり行ったことがない方のためにお話ししますと、

「税務署へ事前に連絡せず訪問するのはやめたほうがいい」と思います。

なぜなのか、お伝えします。

あくまで私見です。あしからず。

参照:国税庁ホームページ 国税に関するご相談についてhttps://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/sodan/denwa-sodan/index.htm

税務署へ問い合わせるとき

「総合窓口」で問い合わせる

まず、税務署に行くとどこの税務署にも「総合窓口」というものがあります。

こちらで、税金の納付や申告書申請書の提出・納税証明書の発行などができます。

この窓口にいる方は非常勤職員(アルバイトやパート)が多いです。また、この窓口の奥に「管理運営部門」という部門があります。

管理運営部門は、こちらの窓口や郵送・電子で提出された書類の入力処理や納付処理・納税証明書の発行手続きなどを行っています。

あくまで窓口的な業務です。

税務署の組織には、この他に、

  • 法人課税部門:法人税、消費税、源泉所得税(給与から天引きされるものなど)
  • 資産課税部門:資産を売った(譲渡所得)、相続税、贈与税
  • 個人課税部門:所得税(譲渡所得や源泉所得税以外)
  • 徴収部門:各種税金の徴収や猶予

といった各税目別に担当が分かれています。

*ちなみに総務課もありますが、割愛します。

この管理運営部門は、先ほど書いたように窓口業務なので、例えば法人税の質問や相談がしたいと言った場合すぐに答えてもらえない可能性があります。

簡単な書類の書き方などは対応してくれるかもしれませんが、質問や相談は法人課税担当の職員が対応することになります。

いったん管理運営部門の職員が受けてから法人課税部門の職員へ、とかなり待たされることになります。

ですので、税務署では「事前に予約をしてから来署して下さい」とお願いしています。

【事務所お知らせ】  

税務署へ電話をするとき

税務署へ電話をかけると、自動音声ガイダンスが流れます。

音声に従って番号を選択します。

「1」を選択
国税に関する一般的な質問として電話相談センターへ               (例:書類の記載方法、○○の取り扱いなどざっくりとしたもの)
「2」を選択
税務署につながります。ここで、事前に面接相談したい旨を伝え予約します。
個別具体的な質問という扱いです。
(例:○○という契約書は課税か確認してほしいなど、書類込みで取り扱いを確認する場合)

しかし、この予約も注意点があります。

会社名や担当者氏名(個人の方であれば事業者名)、住所、電話番号を伝える必要があります。

なぜなら、自分の住所地を管轄する税務署以外で質問は受け付けてもらえないからです。

もし、名前を明かしたくない、管轄外だけど問い合わせたい場合は、電話相談センターのみになります。

いきなり税務署へ電話して質問や相談しても、まず会社なら所在地・個人なら住所を確認されます。

回答を即答するのはまれで、まずいったん内容を聞き取ったうえで署内で検討して回答するので、折り返しの連絡先を確認します。

もし、管轄外ですと、管轄の税務署へお問い合わせくださいと言われ答えてもらえません。注意です。

ちなみに自分の住所や会社の所在地がどこの税務署の管轄かは、国税庁ホームページに掲載されています。郵便番号などで検索できます。

ちなみに、事前に予約してもらえた方がいい点として、

  • 充分な時間を割いてもらえる
  • 面接記録は必ず残るので税務調査時も安心
  • 担当者が誰か確認できる

というものがあります。

税務署側としても、実際の検討書類などを持参していただいたほうが回答しやすくなるという利点もあります。

税務署は税金の「国税」部分しか扱いません

これも間違いが多いところです。

事業税や住民税・固定資産税は地方税ですので、税務署に聞いても基本答えられません。市町村役場や都道府県税事務所になります。

地方税の書類を税務署に提出されても受け付けてもらえません。

個人に関係する所得税は、住民税も事業税も影響したりしますが、問い合わせ先が異なります。

そんなにこわくない

税務署の職員は、いた私が言うのも変ですが、皆さん親切な対応をこころがけています。

時には慌ててしまったり変な回答してしまうこともあるかもしれませんが、必ず謝ると思います。

もし態度が悪かったりしたら総務課に行って苦情を言うと、次の朝会議で改めるような話がでます。

今コロナの影響で、税金の納付が困難な方などもいらっしゃいます。

税金の納付が困難であれば、事前に「徴収部門」に問い合わせましょう。

けっこう親身に対応してもらえますし、返済計画も考えてくれるようです。

あまり怖がらず、ただ事前準備をして来署されたほうがいいですよ。

ちなみに、現在は税務署に行かずとも手続きできる電子手続きなどもありますので、こういうものを利用するのもいいですね。

では。

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