国税専門官採用時までにやっておいたほうがいいこと

10月13日、国税専門官採用試験の最終合格発表日でしたね。

合格した皆様、おめでとうございます!

今年はコロナの影響で日程変更があって大変だったと思います。

この時期に試験を受けての合格はすごいことだと誇りを持ってくださいね。

内定もそろそろ発表になる時期。

今回は、10月から採用される来年4月1日までの数か月間のうちにやっておいたほうがいいなと思ったことを書きたいと思います。

帰省する・旅行する

私自身、大学卒業後も東京に住んでいました。

学生時代、公認会計士試験の勉強が大変で5日以上実家への帰省はしたことがありませんでした。

それも年末年始だけしか帰ったことがありません。

採用試験受験時は無職でしたので10月から翌年4月まで十分な時間が持てました。

10月に内定が決まってからゆっくりしたいなと思ったのと、実家へ報告がてら長めに帰省することにしました。

1カ月くらいいましたね。

就職したらこんな長期でゆっくりすることはなくなるだろうと思いますので、普段できなかったことを採用までの時間楽しんでいただきたいなと思います。

お仕事されていて、国税職員として転職される方もこの時期はゆっくりしてくださいね。

もちろん海外への旅行などもおススメです。私も国内旅行はしましたね。

内定者説明会などの行事は必ず参加

ここからは仕事関係。

4月の採用までに何度か内定者向けの説明会や健康診断などの行事があります。

行事は必ず参加してください。

この時からもう一社会人として振舞う必要があります。

説明会では周りの同期となる内定者と少しでも会話して仲良くなっておくといいかもしれません。

私は採用されてからの研修で仲良くなったので、この時はあまり会話しませんでしたけど。

簿記の勉強

国税職員として簿記の知識は必須です。

研修でも簿記科目は必ずありますし、3年後に受講する「専科研修」では日商簿記1級レベルの高度な簿記や財務諸表論の勉強をすることになります。

採用時の研修は、日商簿記2級を合格する必要があります。簿記経験のありなしでクラスが分かれます。

 

①簿記未経験&日商簿記3級合格

②日商簿記2級合格以上

 

①のクラスは、4月から6月の検定試験に向けて一気に日商簿記2級合格を目指すことになりますのでとてつもなくハードのようです。

毎日詰め込みで講義を受けたあと、夜遅くまで自習しないと厳しいようです。

テストや模試も受けるようで、泣きそうになりながら勉強されていました。

6月の検定でもし不合格だったとしても研修の成績に影響はありませんが、専科研修では間違いなくついていけなくなります。

もちろん、専科研修まで3年あるのでその間継続的に勉強していれば全然問題ありません。

②のクラスは、簿記検定は受験不要なので簿記検定の授業はなく法律の勉強をします。私の時と変わっていなければおそらく民法だと思います。

正直気楽です。切羽詰まった感じは全くありませんから。

つまり、採用までの間に日商簿記2級は最低限合格しておいたほうがいいです!

年が明けた2月に検定試験が行われますので、ここに照準を合わせて勉強しましょう。

4カ月あれば間に合いますし、もしダメであっても研修の簿記検定の授業では楽できますから。

3級と2級の同時受験もできます。

さらに今回の2月試験は1級も受験できるとのこと。

1級はなかなか大変なので、2月までの勉強で間に合うのかはかなり厳しいですが勉強してみる価値はありますので、2級合格者の方はぜひチャレンジしてみてください。

私もこの時期に簿記の勉強をしていて、取り損ねていた日商簿記1級と全経簿記上級を取得しました。

ちなみに、専科研修で行われる高度な簿記知識を見据えて勉強を開始しておくのもひとつです。

例えば、税理士試験の簿記論&財務諸表論を勉強する、日商簿記1級の受験、公認会計士試験の勉強をする。

特に税理士試験の簿記論&財務諸表論はのちのちの税理士取得で有利になるので採用前から勉強して働きながら勉強しておくのもいいかなと。

専科研修時、成績が優秀だった同期はずっと簿記や税法を勉強していました。自分で税理士試験を受験して合格して税理士になったり、公認会計士試験に合格したりする同期もいましたよ。

今までできなかったことをやる

話は重複しますが、採用されるまでの時間でできなかったことをやっておくのがいいかなと。

私は帰省した以外は基本的に東京にいましたが、資格試験をいくつも受験していました。

簿記もそうですが、英文会計(BATIC)やTOEIC、建設業経理士。

ここまでやる必要はありません。

ただ暇だったのと、大学近くに住んでいたので毎日のように図書館に行って勉強する習慣ができていたからです。

あまり会えていない友人に会う。

親戚に会いに行く。など、なんでもいいと思います。

バイトもいいでしょうね。

私は学生時代バイトをしたことがありませんでした。(まれかもしれません…。)

そこで、どうせ国税職員になって税務署で働くのならと思い、確定申告時期に税務署でアルバイトをしました。

郵便物の開封作業や申告書の仕分け作業、パソコンの入力補助や案内など。

職員さんと話す機会を持てましたし、バイト仲間で仲良くなりましたし。

しかし正直もっと違うバイトをしたらよかったのかなと思っていますね。

同期で、公務員予備校のチューターになった人がいたのですが、受験生の相談に乗ったり面接対策を一緒にしたりしていて給与も結構もらえたとのこと。

お金じゃないですけど、チューターなど採用時までしかできないことなので。

まとめ

今回は採用時までやっておいたほうがいいことを書いてみました。

まずはゆっくりしてください。

そして、徐々に準備するくらいでいいかなと。

ただ簿記の勉強はしておくと後々楽です。

ちなみに税法に関しては採用されてからの研修でじっくりいくらでもやれますのでこの時期は勉強不要です。

採用までの期間を有意義に過ごしてくださいね。

では。

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