図々しいくらいがちょうどいい

「図々しい」という言葉。

人に迷惑をかけながら恥と思わず平気でいる。ずぶとく、厚かましいことを言います。

税務署に勤務していた時に、周りで仕事ができる先輩たちを見ていると、意外と図々しい人が多い印象でした。

後輩でも、最初は大人しくしていたのに徐々に頭角を現すのは図々しい人だった気がします。

ずっとこの気持ちだとさすがにまずいですけど、図々しいくらいが仕事をしていくうえでちょうどいい職場でもありました。

図々しいくらいでいないとついていけない

特に税務調査をやっていると、最初は右も左も分かりませんから上司や先輩から調査のやり方を教わります。

また、ひとりで調査をするだけでなくて上司や先輩たち数人で調査をすることもあります。

その時に、委縮して何も言わないとか恥ずかしくて質問できないは問題外なのです。

図々しく上司や先輩に質問し話かけることで、バカにされつつも信頼されていきます。

それくらいの気持ちでやらないと調査のやり方は身につかないなと。

特に国税局が管轄する大企業ですと、ひとりで調査することはなくて基本的に数人で調査をします。

どう自分をアピールするかを考えたら厚かましさも必要になると思います。

仕事を知る、教えてもらうという意識があるのであれば多少図々しいくらいのほうが教え甲斐もあります。

これは性別問いません。

意外と何を言われても平気だったり、迷惑をかけてもずぶとい人は信頼されていました。

うまく振舞って、図々しい後輩をみるとうらやましく思ったものです。

図々しさにあこがれていた

私は人に質問をするときに恥ずかしさが出てしまったり、質問内容がその場で思い浮かばないことが多いです。

こんな質問して大丈夫だろうか・馬鹿にされるのかなという不安が出てしまい委縮してしまうのです。

学生のころ、質問するとよく馬鹿にされていたのでそのトラウマがしっかり残っているのです。

ただ社会人になって仕事をするようになると、上司や先輩から指導されたときに何もせずに黙ったままだと相手も困りますよね。

本当に分かってもらえてるのかなって。

私も税務職員としての経験を重ねていくと後輩職員の指導を担当することがありました。

後輩も緊張しているのか黙ったままのときもあります。

「何かわからないことない?」と聞いても「ありません」とか反応がないこともあります。

「本当にないのかな」と思ってしまうことも。

一番最悪だなと思ったのは、知ったかぶりをすること。

知ったかぶりとは、実際に詳しくないことを相手に「知っている」と見せることを言います。

私もその傾向があって、反省することもよくありました。

ある新人の後輩に、源泉所得税の納付の流れと処理の仕方について説明をしていた時のことです。

一応新人研修を受けてきているのである程度は分かっているけれど、大事なことなので一から研修のレジュメを作って説明することにしたのです。

いざ説明を始めると、質問も一切出ず「分かっています」とのこと。

まあここですぐに質問なんて考えつかないだろうと思って、レジュメを見直しておいてねとお願いして説明は終了しました。

それからその後輩は自分から何も質問することはありませんでした。

しかし、その後処理誤りがあって後輩は相当怒られていました。知っていたはずの処理・説明したはずの処理をまったく理解できていなかったのです。

当然私にも責任があります。それを見逃していたのですから。

結局その後輩に仕事は任せられないという判断になり、負担の軽い責任のない仕事を振られるようになってしまいました。

もし、その後輩が迷惑をかけながらでも恥ずかしいという気持ちを抑えて、説明しているときは無理でも自分で考えて疑問点を解消していればこうはなっていなかったのかなと。

ただ、私も図々しさが正直ありません。

後輩に仕事の相談や質問をすることがなかなかできませんでした。

恥ずかしさというかこんなのも知らないのかと思われるのが嫌だったのです。

しかし、仕事の流れとしてある程度決まっているものは教えていただいたほうがはるかに早いですし、自分で考えて失敗することも多いです。

最初からきちんと聞いておけばなと思うことも多々ありました。

とにかく最初は恥ずかしい気持ちとこんな質問していいのかなということが入り混じって委縮してしまう気持ちはすごく分かるのです。

私もいまだにそういうところがあって、自分でなんとかしようと考え込んでしまうのです。

時間の無駄だなと最近になってようやく気がつきました。

バランスが大切だけど…

いつも図々しい人はダメだと思うのですが、例えば質問をするときや分からないことを聞くときなどは図々しいほうがいいなと。

そのバランスを持つことは大切だなと思うのです。

あとは相手の捉え方次第かなと。

ほんとうに図々しいやつだと思われる前に止めておけるくらいの図々しさがちょうどいいのかなと思ったりします。

うーん。私にとっては非常に難しい。。。

ただ意識するだけでも違うのかなと。

委縮していた自分が変われるきっかけになるかもしれませんから。

まとめ

以前いた税務の職場で図々しさがある人ほど信頼されていたような気がしたので、そのことについて書いてみました。

常にではなく、時に見せる図々しさがあるとすごく仕事がやりやすくなると思います。

特に複数人で仕事をする現場だと有効かもしれませんね。

私も今後は少し図々しく!?生きていこうかなと思います。

では。

[事務所お知らせ]

編集後記

先週木曜日あたりに風邪をひいてしまいました。

喉が痛くて鼻水が止まりません。熱は出ていません。

この時期ですので、コロナに感染したかも?と不安になってしまいましたが、コロナに感染したときに出る症状のひとつである「味覚障害」は一切出ず、毎食おいしくいただいています。

症状が落ち着くまで事務や外出はせず、自宅で過ごすことにしました。

今日はもうよくなったのでジムへ行ってきます!

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