逃げることに負い目を感じないように

税理士・社労士業を選んだのは「逃げたから??」

税務職員を辞めてこの仕事をし始めたとき周りから言われたことがあります。

私は嫌なら戦略的に逃げてもいいと考えています。

決して逃げに負い目を感じないようにしたいものです。

【事務所お知らせ】  

逃げてばかり

中学・高校のころから好き嫌いははっきりしていました。

授業は意味がないと思ったら話を聞かずに受験に必要な科目を勉強していたこともあります。

苦手な体育は理由をつけてことごとく参加を拒否していました(不真面目すぎます…)。

当時、「鉄棒とか機械体操とかやる意味ないやろ!」って思ってましたから。

先生に怒られても「卒業できればいいや」くらいに考えていました。

大学に入ってからも自分の興味がある会計・税務に特化した科目ばかり選択し興味がないものは授業にすら出ないということもありました。

まず最初目指し始めた公認会計士試験から逃げだしました。

その後、国税専門官へと方向転換し税務署に採用されます。

もともと人間関係が苦手だった私は、上司や先輩との付き合いに悩まされました。

税務調査で花々しい結果を残せたわけではありませんし、内部事務をやらせても時間がかかる、とにかく不器用でした。

そのうち精神的に参ってしまいうつ病とパニック障害を発症。

職場からも逃げました。

「逃げ」への考え方を変える

うつ病・パニック障害で休職。

1日中自宅から出ず起きて寝てを繰り返していました。

職場から逃げたことでダメ人間扱いをされている気がしてさらに落ち込んだのを覚えています。

ただ、ある日、現実から逃げてしまうことってそんなに悪いことなのかなと思ったのです。

うつ病・パニック障害があって今自宅にいる。

もし症状を隠したまま出勤して電車に飛び込んで命を落としていたらどうなるのだろうかと。

周りの方はどう思うか分かりませんけど、家族は悲しむかもしれません(おそらく)。

どうしても辛いから医師に診断書を書いてもらって休職させてもらっている。

逃げたから今生きていられるんだと思うと、逃げること自体決して悪いことでもなんでもないなと。

逃げたことで生活が好転すればいいじゃないかと思えるようになりました。

嫌々やる仕事と人間関係

うつ病とパニック障害を患ったことで税務署の仕事で制限がかかりました。

もちろんありがたい配慮ですし上司も負担をかけさせまいと考えていただいた結果です。

しかしその仕事自体楽しくやっていたかというとそうでもありません。

納税者からの苦情めいた電話を受けたりこちらから電話をかけるということ自体あまり好きになれませんでした。

新たな仕事を振られると不安になり自分には向いていないなと。

当時はずっと源泉所得税担当でしたが、ほかの部署への担当替えを何度も希望していたのに無理だと拒否されました。

まあ仕方ないですね。

いつ休むか分からない病人の希望なんて聞いてられませんから。

その悪循環から定期的に休職復職を繰り返すようになりました。

自分が本当にやりたい仕事って何だろう?

今のままだったらきっといつまでたっても見つけられない。

毎日絶望していました。

退職が「いい逃げ」に

通院していた当時の精神科の医師にこうハッキリ言われました。

自分で仕事始めたほうがいいですよ。あなたには組織は向いていないと思うから。

親は馬鹿な医師だと文句ばかり言っていましたけど、私は腑に落ちたんですね。

私はきっとひとりで仕事をしていきたい人なんだと。

自分が思う通りのことを自分の考えで仕事をしていくのがいいんだと思えたんですね。

その数年後、家業経理がいなくなったのを機に退職を決意するわけですが、今思えば本当にいい逃げだったなと。

今税理士・社労士業を細々とやっていますが、自分がやろうと思っていたことを少しずつ勉強しながらやることができています。

たまに仕事で嫌なことがあったりします(特に年金相談)。

でも本当に嫌ならとっくにやめていますが、この辞め時をいつ決めてもいいわけです。

仕事がなくなるのは自分の責任ですから。

もともと一人で過ごすのが好きですし、お酒も飲めませんので宴会はあまり好きではありません。

たまに出会う仲間とランチするくらいな関係で全然いい。

人を雇って組織を大きくすることは一切考えていません。

自分だけで手いっぱいなのに人に指導ができるほどの人間でもありません。

人それぞれ方向性は違うもの。嫌なら全然逃げてもいいのです。

まとめ

最近、国家試験の合格発表があったりして今後の仕事を考えることもあろうかと思います。

逃げることにマイナスのイメージがあるのなら払しょくしましょう。

周りに言わせておけばいい。逃げることって決してダメなことではない。

いい方向に向かうこともあると断言できますので。

では。

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