開業してから毎年個人事業主の方の記帳指導を担当させていただいています。
令和6年度の希望者の募集があったので今年もお受けすることにしました。
【事務所お知らせ】- ホームページ
- 自己紹介
- 業務メニュー
- セミナー動画オンラインSHOP
- NEW 最新セミナー動画の販売を開始しました! 一人親方の税務調査と事前対策
- メルマガ登録
- 本出版 「ひとり税理士社労士とうつ病パニック障害」
記帳指導とは?
税理士会の支部活動として、税務署から委託を受けて個人事業主の記帳指導を行っています。
開業間もない方から自分である程度経理ができる方まで様々で、税務署側で記帳指導の希望者を募って対象者を選んでいます。
基本的に税理士の関与がないことと売上規模が大きくないことが条件になっています。
売上300万円以下という条件があったような気がしましたけどそうすると該当する人が少なくなってしまうため最近はそこまで厳密ではなさそうです。
昨年はインボイス制度導入年だったこともあって、インボイスの登録をしている事業者を優先的に選んでいたようです。
基本的に記帳指導はZOOMで行うことになっていましたが、コロナ禍が明けてからは対面での実施もできるようになりました。
昨年に関してはZOOM対応は1件のみでほかは全員対面で行いました。
スケジュールはある程度臨機応変に
記帳指導は全4回と決まっています。
各回でやる内容が決まっているのですが、すでに経理をされている方や会計ソフトをお使いの方など個人事業主の方の経理状況は様々です。
税務署に提出している希望アンケートと実態が異なることがよくあります。
例えば、会計ソフトを使えるにチェックが入っていたとしても実際は触ったことがないとか、ネット環境がないのにあると回答している場合もあったりします。
記帳指導では日々の経理の仕方から決算書・申告書の作成提出まで行います。
開業間もない方で経理の仕方がわからない方は1回目・2回目でやる内容は一緒になっています。
ある程度経理をやっている方であれば、1回目から経理チェックだったりポイントをご説明して終わることもあります。
記帳指導の予定内容を前倒しすることもありますし、実際関係のないことの説明は省いたりするので臨機応変に対応しています。
疑問点・不明点を解決できる場所に
記帳指導をお受けいただく個人事業主の方に費用はかかりません。
なのである程度自分で経理ができるのであれば疑問点や不明点をお聞きしてできるだけ解決いただけるようにご説明させていただいています。
経理について一から説明をすることも最近はやらなくなりました。
その代わり、担当させていただく前の打ち合わせ時と1回目の最初にヒヤリングをさせていただいて何がお困りなのかを必ず確認してから進めるようにしています。
昨年はインボイス制度が一番不安に思われている方が多かったので時間を長めに取りました。
消費税の申告書も初めて提出した方ばかりでしたので。
ここ2年間は記帳指導として説明すべき内容は抑えつつも「疑問や不安を解消できるような場を」、という気持ちで進めています。
記帳指導からお客様サポートへ
記帳指導は原則1年間となっています。
不安なら翌年も記帳指導を希望することができますが、ほかの方が優先になっています。
2年前あたりから記帳指導を担当した方からのご依頼をいただけるようになりました。
自分で決算書や申告書を作成して提出していただくためのサポートをさせていただいています。
疑問点や不安なところがないかどうか、e-Taxでの送信のアドバイスなどが中心です。
この場合、関与という形を取っておらずアドバイスに徹するので料金も安く設定させていただいているので喜んでいただけています。
毎年サポートをさせていただける方が増えている状況です。
もちろん年1回のみ関与してほしいという方もおられます。
その場合、自分で経理がやっぱりできない・自信がない・お任せしたいという希望をいただいて私の方で申告書作成・提出まで行っています。
記帳指導を受けていただいているのに年1回私が経理代行をするというのはもったいないです。
自分で経理ができるのなら無理に関与を進めるということもしていません。
自分で経理をして申告書の提出までできる、というのが本来の姿だと思いますので。
まとめ
令和6年度も記帳指導を担当したいと支部の担当者にお話したら感謝されました。
税理士側で希望者がいないのかもしれません。
また会計ソフトの利用が増えてきていて、税理士の中には会計ソフトの操作が苦手という方もおられるようです。
私は別にどちらでもいいかなと思っていますし、使ったことがない会計ソフトの操作でわからなければ自分で調べて対応しています。
記帳指導をやる意味は指導経験を積めることと自分への勉強のためです。
ただ、毎年担当件数が増えつつあるのでその点は考慮いただけたらいいなとは思っているところです。
では。