出題形式によって対策を変える

資格試験を受けてきた経験として、出題形式に合わせて対策を考えるのが一番いいと思っています。

今振り返ると、出題形式によって対策を変えることで効率的に資格試験に合格できたなと。

今回は、資格を取得しようと思っているみなさまに向けて、実体験をもとに書いてみたいと思います。

出題形式とはー選択式と記述式の2つ

数ある資格試験のうち、出題として「選択式」と「記述式」の2つの形式に大きく分けられます。

あくまで私の分類ですが、以下のような感じですね。

  • 選択式:正解を選ぶ・マークシート形式
  • 記述式:解答を書く・計算する

この2つの形式にもとづいて対策を考えていきます。

例えば、短答式と論文式がある公認会計士試験や不動産鑑定士試験のような2段階の試験も、短答式は「選択式」の対策、論文式は「記述式」の対策をする感じになります。

ただすでに資格予備校に通っている方はそれにそっていただいたほうがいいですが、どういう意識で勉強していけばいいかということを考えるきっかけにしていただければと思っています。

選択式の対策ー過去問8:答練模試2

私が受験した合否がわかるもののうち、以下のものが選択式でした。

  • 公認会計士短答式
  • 国税専門官択一式
  • 国家公務員2種(今でいう国家一般職)択一式
  • 社会保険労務士試験

公認会計士試験は不合格でした。短答式で不合格になった理由は、今考えると対策の仕方を大きく間違えていたなと。

選択式の対策としては、「学習期間のほとんどを過去問対策にあてる」ということです。

選択式の特徴として、過去に出題されたところは再度同じ内容で出題されることが多いです。

ここは知っておいてほしいというところを意識的に過去問から出題しているように感じます。

この過去問を徹底的に解いていくことで、出題傾向を知ることができます。

国税専門官択一は過去問を解くことで出題されるところがはっきりしてきます。かなり偏りがありますので。

ただ、やはり心配なのは法律の改正があったり、どうしても試験感覚は身に着けておく必要があります。

その部分は資格予備校に頼りましょう。自分でやるより手っ取り早いです。

おススメとしては、直前対策は予備校で、それまでは自分で過去問中心。

直前対策で答案練習とか模試が行われますのでそこで実践感覚と法律の改正の知識を身に着ける感じですね。

ただ学習期間の8割は過去問をしっかり勉強し、残りの2割が答案練習・模試のような感覚です。

実際、私が受けた選択式で合格したものは全て過去問メインの学習でした。答案練習や模試はほんのかざり程度。

過去問をやっていたことで国税専門官や国家公務員は2カ月足らずで合格点に持っていけましたし、社会保険労務士試験も直前期までに過去問を仕上げていたことでかなり楽でした。

公認会計士短答式は、実は過去問を一切解くことなく予備校の答案練習や模試ばかり解いていたのです。これが大きな失敗でした。

ここから書く記述式は選択式とまったく逆の対策を取ります。

記述式ー過去問1:答練模試9

私が受験した合否がわかるもののうち、以下のものが記述式でした。

  • 国税専門官記述
  • 国家公務員2種(今でいう国家一般職)記述
  • 税理士試験
  • 日商簿記検定
  • 全経簿記上級試験
  • 建設業経理士試験

共通しているのは、過去問は出題傾向の把握を少ししただけでほぼ解いていないことです。

もちろん過去問の内容は知っておいて損はないのですが、これらの試験の特徴としてまったく同じ計算問題や理論問題は出題されないということです。

いくら過去問を解いたとしても同じ問題は出題されません。

しかし、傾向は知っておいた方がいいですが自分で分析するのはめんどくさいですし、誤った方向に行ってしまう可能性もあります。

そこで資格予備校にほとんどを頼ります。

過去問を分析したうえで資格予備校は予想問題を答案練習や模試で提供してくれます。

解説も当然ありますし、直前期はまとめの講義をしてくれたりもします。

なので学習期間の9割は答案練習や模試、残り1割で過去問をさらっと確認するという感じです。

答案練習や模試は直前期から行われるかと思いますので、それまでは予備校で提供される問題集や独学の方なら市販問題集を利用するといいかなと思います。

過去問と答案練習・模試のどちらにウエイトを置くかで決まる

今まで書いてきたことですでにお分かりかと思いますが、過去問をメインに勉強をするか・答案練習や模試をメインに勉強するか、が大事になります。

出題形式で大きく変わる対策、これが逆になると失敗してしまう可能性があります。

選択式なのに記述式のような対策を取ってしまう。

現に私は公認会計士は失敗しました。

選択式の問われ方を考えてみたら過去問をしっかり解いて傾向をつかんで重要論点をつぶしておけばよかったなと思います。

まとめ

今回は、出題形式で対策を変えることも必要だということを書きました。

という私も受験当時は意識したことはありませんでしたが、結果として出題形式に合わせて対策を取っていてそれがうまく機能したものは合格できたなと。

ただあくまで自分の体験です。全ての人が当てはまるとは限りませんが、考えとして持っておかれるといいかもしれませんね。

今後もし私がまた資格試験を受験しようと思ったときはこれを意識して勉強していくつもりです。

では。

[事務所お知らせ]

編集後記

先日より家族から「土木施工管理技士2級」の資格を取らないかと勧められています。

今までまったく勉強したことがありません。そもそも理系ではありませんし。

ただこれがあると経営審査で加点されたりするらしく、もともと建設業経理士で加点されているうえにさらに上乗せになるとのこと。

また、今建設業界の人出不足で資格試験の重要度も増しているそうです。

まあ受けるかどうか一度考えてみます。

タイトルとURLをコピーしました