税務調査や無申告の情報を国税庁が公表していますがその中で漫画家・同人作家が確定申告をしていないケースが多いです。
そもそもなぜ無申告が起こりやすいのか、その理由を考えてみました。
収入への認識があいまい
同人作家の場合には同人活動が趣味の延長として始まる事が多く、収入が発生しても事業であるという認識が薄いということが挙げられます。
また、赤字続きだった場合黒字に転換したとしてもその感覚がリセットされないということも。
また、とらのあなやメロンブックス等へ委託販売をしている場合のその入金について売上を認識していないケースもあります。
つまり、趣味か事業かの境界があいまいなため、収入が発生しても「何もしなくてもいいや」と思ってしまうのかもしれません。
また、DLsite・pixivFANBOX・BOOTH・X収益化など各プラットフォームからの入金元が独立しています。
複数のプラットフォームからの入金が少額に見えても、合計したら確定申告をしなければならなくなったのにしていないということもあります。
Patreon・Gumroadなど外貨建で収入を認識する場合には為替換算が必要です。
つまり、プラットフォーム収入が分散していることにより収入の把握が難しくなって何もしていないという場合もあります。
【事務所お知らせ】確定申告をしなければならないという認識がない
「副業所得20万円以下なら確定申告不要」とよく言われたりしますけどこれは給与を受け取っている方に適用されるものです。
漫画家や同人作家の場合にはこの20万円は一切適用されません。
また、所得ではなく収入ベースで判断してしまっている場合もあります。
つまり、20万円ルールの誤解により確定申告をしていないケースが考えられます。
また、出版社からの原稿料収入に源泉徴収があると税金は払い済みであると誤解していたりします。
源泉徴収はあくまで税金の前払いであり確定申告での精算が必要です。
源泉税率は10.21%ですが実際の税率との差額で還付を受けることもできるのにそれを見逃しているケースも考えられます。
つまり、「源泉徴収されているから何もしなくていいや」という過信もあると思います。
経費管理や記帳の不備
画材や機材・印刷代・イベント参加費等を経費として計上するという習慣がなければ、経費の把握ができていないことも考えられます。
経費把握ができていないため収入から経費を差し引いた利益が出ているかどうかがわからないことから確定申告そのものを放置してしまっていることもあります。
適切に経費を計上すれば所得がゼロになり税金が発生しない可能性もあるにもかかわらず確定申告自体を怠っていることもありえます。
実務との乖離
フリーランスや在宅で作業をされている場合には税務情報に触れる機会が会社員よりも著しく少ないことも影響しています。
卸売会(コミケ等)での現金収入は記録が残りにくいため、売上の把握そのものをしていないケースが目立ちます。
収入が少額だからバレないやという誤った安心感を持ってしまうことのほか、確定申告手続きに対して心理的ハードルが高いという状況もあります。
まとめ
今日の内容をまとめます。

無申告は税務署もきちんと把握していますので、確定申告が必要かどうかの判断に迷ったら専門家に確認されることをおススメします。
では。
