人に合わせなくてもいいのが独立の醍醐味

開業してから特に思うのが、人に合わせなくてもいいということ。

もちろんすでに開業されているひとり税理士の方や社労士の方から教わることや真似をすることはありますが、決して同じような行動をしているわけではありません。

自分がいいなと思うことを選んで採用したり、自分でアレンジを加えたりして、自分で決めて行動しています。

誰かのペースに合わせなくていい、人の意見に合わせなくていいというのは独立してよかったなと思っているところです。

人に合わせるのが当然だった

前職の税務職員でもそうですが、学生時代まで振り返ると人に合わせるのが当然のような生活を送ってきました。

学生時代だと、まず学校に行かなければならないということ。

当然だとは思われますが、私からしたらそれほど楽しいわけではありませんでした。

行きたい大学も早々に決めていて、それに向けて勉強をしたかったのに、「正直この授業無意味だな」と思うことが多々ありました。

学校の授業だけでは大学すらいけないような高校でしたので。

半ば強制的にしないといけないのが苦痛でした。

大学に入ってから少しゆるくなり、好きな授業が多くなりましたし、自ら勉強することができる環境でしたのでよかったです。

しかし、就職した公務員の世界はまた閉鎖的な空間。

人に合わせるのが当然の職場でした。

まあ法律を扱う職場ですから当然お堅い職場ではあるのですが、とにかく上司や先輩に合わせていかないといけない。

上司や先輩がYESと言ったらYES。NOと言ったらNO。

嫌だなと思ってもやらなければならないような職場でした。

特に調査部門はその傾向が強くて、みんな一体で行動することが求められました。

平日は仕事と人間関係で苦痛。土日は休みでほっとできそうですが、何かと先輩からプライベートのお誘いが来る。

正直、税務職員は孤独だと思っています。

なぜかというと、職員同士でしか友人ができないから。

職業柄あまり知られたくないのもありますし、愚痴を言い合ったり仕事のことを理解してもらえるとなると職員しかいません。

なので、外部との交流が一切ない職員も。

私はもともと交流が少ないほうでしたが、在職中にできた外部の友人はほとんどいませんでした。

独自性を出すには人に合わせない工夫を

人に合わせることが苦痛だった私が、一気に切り替えができたかというとそうでもありません。

退職してからしばらくは、税務職員の先輩や友人と連絡を取り合っていましたし、退職したことが失敗だったのかなと思ってしまうこともありました。

しかし、いつまでも職員の意見や考えを聞いてしまうから不安になったり行動が制限されてしまうのではないかと考えるようになりました。

自分から行動を合わせに行っていたような感じですね。

なので、ある時から無理に連絡を取ることはしなくなりました。

業務内容を決めるときも、事務所運営をしていくのも、自分の考えで動いています。

家族の口出しで開業時期がずれましたが、それも自分の意見をしっかり持ってアピールしたことでここまでこれています。

人に合わせることは安心ですよね。

その行動に一緒になっていけばある程度のことができますから。

しかし、そのできたことが間違った方向だったり、自分に合わないなと思う方向だったらどうでしょうか?

私は人に合わせたことでよかった試しがないのもあって、独自性を出す・自分で動くことを優先してしまいます。

独自性を出す・自分で動くことは当然周りからは批判されますし嫌な顔をされます。

しかし、納得できない自分がとにかく嫌なのです。

嫌々やることが苦しくて。

人と違う道を歩むのもこれまた私のスタイル。

開業してからも事務所運営はひとりで行っていますし、自室に事務所を構えており別に事務所があるわけではありません。

従業員を雇う予定もまったくなく、顧問業務もせず単発業務のみ。

業務ごとに対象者を分けたり、料金表を事前に公開していること。

これまでの税理士&社労士事務所の運営と少し異なるかもしれませんね。

周りの士業の方に「それでやっていけるんですか?」「事務所ないんですか?」「従業員雇わないんですか?」とよく言われます。

しかし、人と同じことはできればしたくないのです。

私はこれでいいと思っていて、本当に自分のことをご理解いただいてからご依頼をいただけたほうがお客様も安心できるのではないかと考えています。

流れ作業のように処理する仕事とは違って、お客様のご意向を踏まえつつ提案するのが士業の仕事だと思っています。

そこで意見の合わない税理士や社労士と出会ってしまうのは、お客様もかわいそうだなと。

自己紹介を掲載したり、当事務所の特徴を事前にお示ししているのも、自分のことを知っていただきたいからです。

同業者に合わせることよりも合わせない工夫をするようにしています。

まとめ

独立してよかったのは、人に合わせなくてもいいということ。

別に独自路線を歩んでもいいわけです。

もちろん最低限のことは守りつつですが。

私が仮に税理士や社労士でなかった場合でもきっと自分で起業していただろうなと。

「人に合わせることがいい方向に行くこともあれば失敗することもある」

失敗した経験が多かったからそう思うのです。

人に合わせておけば安心だ、は危険だと今でも思っています。

では。

[事務所お知らせ]

編集後記

いつもCPAPという睡眠時無呼吸症患者が使う装置を使って寝ているわけですが、朝一度起きたときに着けるのを忘れたまま寝てしまう時があります。

正直まったく意味がなく、熟睡感が得られません。

舌をかんだ形跡があったり、枕がヨダレだらけになったり(汚くてすいません…)。

もともと眠りが浅いので起きたときに寝ぼけていてつい忘れてしまうんでしょうね。

せっかく治療しているのにもったいないですよね。

気をつけます。

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