仕事を広げない理由

税理士社会保険労務士事務所のホームページを見ると多くの業務をご提供されているのがわかります。

税理士だと記帳代行から税務顧問、確定申告書作成や税務調査、経営相談、資金繰り、年末調整など。

社会保険労務士だと労務顧問や各種手続き代行、給与計算、助成金、障害年金業務、労働相談など。

お客様のあらゆるご希望に添えられるようにすべきだとは思います。

しかし、私はその方向ではなく業務をあえて絞ってご提供させていただいています。

拡大路線を目指していない

ある士業の方がTwitterで、

開業して数か月で売上大台を突破しました

と投稿されていました。

うらやましいなと一瞬思いましたが、目指しているものが違うから参考にならないのかなと感じてしまいました。

私はひとり実家の一室で事務所を運営しています。

生活していかなければなりませんので、まかなえる収入を得る必要はあるのは確かです。

しかし、立派な事務所を構えて従業員を雇って「年間売上●億円!」なんていう拡大路線は取っていません。

それよりもお客様に満足いただける仕事を提供し報酬をいただくほうがいいなと思っています。

うつ病とパニック障害を経験して、仕事よりも体調を優先に考えるようになりました。

【事務所お知らせ】  

あれこれ対応できる能力がない

従業員を雇う予定もないので、すべて私ひとりで対応することになるわけですが、それなりに得意不得意分野があります。

あらゆる業務に対応できる能力があればいいんですけど、それは無理。

お客様にご迷惑をおかけするのが一番つらいことなので、自分が今後も取り組んでいきたい業務やこれまで自分が経験してきた業務をやらせていただいています。

やりたいことを徹底的に

今後もやっていきたい業務だと自分で勉強したくなるものです。

仕事につながるように知識を蓄えておきたい。

私の場合は、

  • 税務調査経験を活かして、税務調査や確定申告書作成と労基署調査・年金事務所調査対応
  • 年金相談に興味があるので、障害年金申請

がメインです。

本当ならお客様に合わせて業務を考えるべきなのかもしれません。

しかし、それだと本当に自分のやりたかったことにいつまでたっても行きつかない気がします。

自信が持てばお客様にもアピールできる

業務範囲を絞ることで、徹底的に勉強することができます。

経験を積むこともできますし、まず自信につながると思うんですね。

そうなるとお客様に対してもアピールしやすくなります。

これが得意だよと。

お客様の中には相談したい分野を得意としている税理士・社労士に相談したいはずです。

自信をつけるためには網羅的に業務をやるよりかは範囲をしぼって取り組んでいったほうがいいと私は感じます。

網羅的な相談対応は税理士会・社労士会で

ただ網羅的な相談を一切受け付けないということはなく、あくまで自分の事務所の方針として、です。

私も知識がない分野や未経験の分野は減らしていきたいと考えています。

そこで、税理士会や社労士会で行われる無料相談などには積極的に参加するようにしています。

つまり、

事務所で行う仕事は範囲をせまくして業務内容にご納得いただいたお客様を対応させていただく。
一方で、無料相談では幅広い相談をお聞きすることで勉強をして事務所運営にフィードバックさせる。
このように今は考えています。

まとめ

ただ事務所を運営し始めてから本当にお客様のご希望に添えているのか考えてしまうことがあります。

本当にご満足いただける業務をご提供できているのかどうか。

自分の努力が足りないのかと思ったりします。

でも一度方針を定めたのでしばらく続けています。

方針をブレないようにするためには忍耐も必要なのかなと最近は感じています。

では。

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