調査日程は意向をきっちり伝えよう

税務調査では、事前に調査日時を指定してくる場合が多いです。

その際、その調査日時に必ず応じなければならないのかというとそういうわけではありません。

その日に予定がどうしてもつかない場合は調整をしてもらえることがあります。

調査日の意向を調査官に伝えることも大事です。

調査拒否はできない

では、調査そのものを拒否することができるのかというと、それはできません。

税務調査は任意調査と強制調査に大きく分かれますが、一般的な調査はここでいう任意調査です。

任意調査には質問検査権があり、質問検査に正当な理由がなく応じない場合は罰則が科せられます。

その結果任意調査であっても税務調査に応じる義務(受忍義務)があるとされています。

ですので、基本的に調査は中止になりません。

ただ、調査が延期になることはありえます。

例えば、ご本人が入院をされている場合、退院後にまた連絡が来て調査をする、ということもありえます。

ただ調査時期や調査件数の兼ね合いもあって、無理に調査すべきではないと判断されたら中止をするという場合もありますので一概には言えないところはあります。

調査日時は直近を指定される傾向がある

税務調査は、通常7月から12月の間で複数の調査先を同時並行で進めていきます。

1月から3月までは確定申告時期ですからできるだけ年内までに件数をこなしていきたいところです。

そのため、調査官としては調査日時を指定してくるのは意外と直近だったりします。

1か月前とかは少なくて、2週間前いや来週で、と言ってくる場合もあるかもしれません。

件数をこなそうと考えると、あまり調査に時間がかからなそうなのは翌週で予約入れたいなとか、これは時間がかかりそうだから1か月先にしようとか考えるわけです。

しかし、そうは言っても調査官の考えだけです。

翌週に来られてもいいのなら別ですけど、基本的に事前に資料を確認したりチェックをしたりする時間は取っておくべきです。

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調査日時はこちらの意向を伝えること

調査日時は調査官が指定した日に必ず受けなければならないわけではありません。

もちろん事業主・代表者ご本人が立ち会う場合もそうですけど、調査に立ち会っていただける税理士がいれば税理士の都合も聞いてから決めるべきところです。

この場合、税理士が関与されていると、通常は調査官は税理士に事前に日程調整の連絡をしてきますので、税理士と日程調整の確認をすることができます。

日程調整のポイントについて何点があげてみたいと思います。

2~3週間空けたい

調査官の心理としては早く調査をして早く終わらせたいのが本音だと思います。

次から次へと調査へ行かなければなりませんから。

でも、翌週などあまりに直近の日を指定してきたら一度検討したほうがいいと思います。

調査を受けるには事前に準備をしておきたいところです。

  • 書類がきちんと保管されているか
  • 経理方法は正しいか
  • 問題点はないか

など想定しておきたいことがあります。

準備期間なしで調査を受けるのは避けたいところです。

私ならできれば2~3週間は空けたいなと。

ですので、調査官から「この日でお願いします!」と電話があったとしても即答はせずいったん考えてみたり、周りと調整してから回答するのがいいかなと思います。

自分の仕事優先でもかまわない

基本的に税務調査自体は中止されません。

しかし、日程調整は可能です。

自分の仕事の都合で今の日程は無理だと思ったらその旨をきちんと調査官に伝えると日程を調整してもらえます。

普段税務署で行う税務調査の多くは、事前に調査予約のある任意調査です。

いきなり調査に来るということは基本的にありません(無予告調査というものはありますが)。

なので調査は受けなければならないけど、日程を事前に調整したうえで調査を受けることができます。

理由なき日時変更はダメ

ただ、調査をドタキャンしたり理由もなく日程の変更を迫るのは基本的にダメです。

もちろん体調不良など当日のコンディションで調査を別の日にするということはありえます。

事情が変わったら必ず調査官に連絡すべきです。

逃げていると思われて印象も悪くなる一方です。

調査に協力する姿勢を見せる

結局、日程を調整する必要がある場合であったとしても、税務調査に協力するという姿勢は見せておきたいところです。

基本的に中止になることはなく、連絡が来た時点でいつかは調査を受けるのです。

その時に連絡を無視するのは一番やってはいけないことかなと。

希望日はしっかりと伝えることが大事ですが、調査は早く終わるに越したことはないと思います。

早く終わるにはやっぱり税務調査に協力的になることです。

しかし何でも調査官の言う通りにするという意味ではありません。

自分が正しいと思うところは主張すべきですが、

  • 間違っているなと思えば認める。
  • 調査をスムーズに行えるように書類を事前に整理しておく。

調査官も人間ですので、威圧的な態度を取ると印象が悪くなってしまいます。

調査に協力的であればそれだけで印象って変わっていくものです。

まとめ

そろそろ税務調査の予約の電話も始まっているかもしれないなと思ったので、日程調整のおける私の考えなどを書いてみました。

日程についても自分たちの意向をきちんと伝えると、調査官も理解してもらえます。

では。

 

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