開業した翌年から毎年中学校で租税教室の講師を担当させていただいています。
担当するときに心がけていることを書いてみたいと思います。
税務署と税理士支部の取り組み次第
まず大前提として、租税教室の講師の依頼は管轄の税務署と税理士会支部の取り組み次第になります。
私の所属する支部は租税教育に積極的であり、税の作文も地区内の全中学校で書くことになっています。
熱心な支部ですので、租税教室は毎年開催されています。
- 中学校との事前打ち合わせチェックリスト
- 中学生向けに作成したスライド
- 実施後のアンケート
も準備されていますので、はじめて租税教室を担当される税理士も無理なくすすめることができるようになっています。
事前に講師をする税理士の授業を見学をすることもできます(中学校の了解を得た上で)。
【事務所お知らせ】私が心がけていること
私は今年で5年目になるのですが、3学校4コマを担当させていただきます。
租税教室を担当するにあたって心がけていることを3つご紹介します。
準備するもの
担当が決まったら中学校と事前打ち合わせを行います。
その打ち合わせ前から準備を始めているのがスライドの手直しです。
税理士会支部で用意いただいているスライドを毎年改良するのです。
改良は担当する学年により異なります。
中学1年生は小学生向けくらいの言葉の使い方だったり表現をわかりやすく変えます。
一方で、中学3年生ですと世界の税制の動向も踏まえたスライドにします。
ただ、基本的に話す内容は学年が違えど変えません。
大事なところだけに絞ってスライドを作っています。
夏のたった1時間の授業で税金のことをすべて理解するなんて無理です。
むしろ範囲をしぼってそれを何度も聞いてもらうほうが理解が進むと思っています。
事前打ち合わせ
中学校との事前打ち合わせでは、当日の授業の進め方を説明したうえで、先生からの要望をお聞きするようにしています。
中学校の中には少子化が進み1学年10人以下という学校もあります。
ある学校では事前打ち合わせ時に持参する副教材(「税って何かな?」)を当日までに読んでいただき生徒から質問を聞いていただいています。
中学生の税金に対する理解具合を確認するには先生に聞くのが一番です。
あと、生徒に言ってはいけない言葉などデリケートな問題がないかも確認しています。
そして、一通り話が済んだら実施する教室または図書館などを案内いただきスペースの確認やスライドを映すためのPCの動作確認を行います。
基本学校にあるPCにこちらで持参したUSBを差し込むということが多いのですが、情報漏えいの問題もありPCを持参するように指示がある学校もあります。
そして、事前打ち合わせの情報をもとに事前に作成しておいたスライドを改良し、さらに質問を受けていればその回答を考えておきます。
当日の進め方ースライド時間は短く・質問時間を長く取る
当日の授業の進め方ですが、もともとスライドの分量は少ないです。全部で17枚ほど。
その分生徒に挙手をしてもらったりこちらから考えてもらう時間を作ります。
午後の授業が多いので昼食後の眠くなる時間なのもわかりますので表情を見ながら問いかけるようにしています(ただ、指名はしません。自分が嫌いなので。)
1コマ50分授業だと最後15分~20分を残して事前にいただいていた質問にお答えするとか、質問時間を長く取るようにしています。
これは先生からの要望で一番多いんですね。
スライドの内容だけではない・副教材からでは読み取れない今の税制の現状を生徒なりに考えて質問をしたいということのようです。
あとで生徒は税の作文を書くことが決まっていますのでその題材探しという側面もあるのかなと。
内容はほぼ変わらないので同じ学校に連続でお伺いする場合だと過去に私の授業を受けてくれた生徒もいますので聞き飽きたという場合もあります。
そんな生徒でも質問時間が長いほうが飽きないでしょうしね。
私が心がけているのは、税の作文を書くことが目的ではなくて税金について1時間考えてもらう時間を作ることなんですね。
そこで思った疑問や質問は実は一番の勉強になると思っているので。
税の作文で表彰されなくてもいいじゃないかと思います。
まとめ
今日の内容をまとめます。

租税教室をやってみたいと思われた税理士の方や、今租税教室に取り組まれている税理士の方の参考になれば幸いです。
では。
