専門用語を使わずに説明すること

専門用語って税務や社会保険関係などでよく登場すると思うのですが、当たり前のように使ってしまっているように思います。

税務署に勤務していたとき、お客様が会社の代表者だったり担当者だった場合でも、ついつい専門用語を使ってしまって「よくわからない」とご指摘を受けることもありました。

今後開業するにあたって、専門用語を使わずに説明できるようにしていきたいなと思っています。

専門家から見て多少意味が違っても分かりやすく伝える

実家で経理を手伝っていますが、両親などに説明するときもついつい専門用語を使ってしまいます。

損金って言っても「損金って何?」となるわけです。

多少違っていても経費って言ったほうがまだニュアンスは伝わったりします。

所得っていう言葉も当たり前に使うのでなくて、収入からかかった経費を引いたもうけのことだよ、とかいう感じです。

加算とか控除とかいう言葉も、プラスとかマイナスと言った方がわかりやすくなるのかなと。

税務や社会保険の専門家として、私が最近考えているのは難解な専門用語をどうかみくだいて説明できるかということです。

これは、過去の税務署勤務での失敗から学んだことです。

対税理士などの専門家に話すときと、税務にそれほど詳しくない会社の代表者や事業主に話すときに、同じ内容を同じ言葉で話しても理解の度合いは全く違うと感じたのです。

説明会の講師をしたときも、設立したばかりの会社の代表者に用語をただ羅列した説明をしても伝わらないだろうなと思ったのです。

しかし、時間的な制約もありすべて最初から説明することはできず、結局最終的には税理士にお願いしてくださいと言わざるをえない状況だったのです。

ただ、できるだけ難しい言葉を使わずに説明するってすぐにできるものではないなと感じています。

日々いろいろ試行錯誤を繰り返しています。

専門用語を使わないようにするために

お客様から依頼をいただき、お客様にできるだけ満足いただきたいと思っていますので、専門用語を駆使して話すような専門家にはならないようにしようと思っています。

そこで、最近試しにやってみていることを挙げてみたいと思います。

入門書を購入する

専門書は比較的よく購入していますが、毎年必ず税金と社会保険関係の入門書は購入するようにしています。

専門用語を分かりやすく説明するいわば「お手本」のようなものです。

あまり詳しくない方でも読めば理解できるような工夫がなされています。

入門書を書くことのできる専門家って実は相当ご自身で理解されていると思うのです。

当然専門用語はご理解されたうえで、どう言い換えたら一般の方に伝わるのかをさらに考えられていると思うからです。

ほかの専門家からみたらちょっと違うかなと思っても、まずは手に取っていただくために書いた入門書なので理解していただきたいほうが優先されます。

私も、こういう言い方をすれば伝わるかもとか考えながら読ませていただいています。

質問を受けて答えてみる

家業の経理をしていると、両親から質問を受けることもあります。

そのつど説明するのですが、どうしても経理や税務や社会保険で出てくる専門用語を使いがちになってしまいます。

その言葉を発するたびに両親は「もっと分かりやすく話してほしい」と言われるのです。

そこで話すときも専門用語を分かりやすい言葉で置き換えて話すようにしています。

費用という言葉もできるだけ使いません。経費の方がなじみがあるようですし。

これはその相手の理解度合いで異なってくることはありますが、両親はそれほど詳しいわけではないのでちょうどいい訓練になっています。

ブログを書く

このブログを書き始めたことで、もうひとつ訓練の場ができたなと思っています。

ブログを書くにあたって、できるだけ多くの方に読んでいただきたいなと思っていますので、難しい用語は解説をつけるとか言い換えるとかできるのかなと。

ただ本当に難しい。。

言い換えてしまって意味が変わってきてしまうのもちょっと問題だなと思いますし、かといって当然のように説明するのもな、と思いますし。

どうすれば読んでご理解いただけるのかなと思いながら試行錯誤しています。

また、専門家である方向けに書いたブログであったとしても、専門用語はできるだけ解説を付けたり言い換えたりしたいなと思っています。

私は一応資格は取得していますが、専門家と名乗れるほどの能力は持っていません。

税務署での勤務経験が若干あるくらいです。

自分の能力に自信が持てない専門家の方も少なからずいらっしゃると思うのでできるだけ説明をつけるように心がけているつもりです。

他の税理士や社労士の方のブログを拝見するというのもすごく勉強になっています。

こう言い変えたら確かに分かりやすいとか、図解をたくさん入れられていたりと工夫されていて参考になります。

人に情報公開することがいちばん

やっぱり一番いいのは、情報を公開することかなと。

ブログを書くもそうですし、相手からの質問に回答するときにどういう言葉で説明するか。

そのために自己研鑽は欠かせないなと思っています。

いかに難しい言葉を使わないようにするか。

そのためにはいろいろ情報収集が必要かなと思っています。

まとめ

今回は、専門用語をどう説明するかについて、自分が今ためしていることも含めて書いてみました。

正直難しいですね。

依頼いただくお客様次第で専門用語をどこまで取り除くかが変わってくるような気もしています。

今のところまだそこまで決めていません。

でもできるだけ分かりやすい言葉で説明するってすごく重要なことだなとつくつく感じています。

今後のために日々訓練あるのみです。

では。

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