先週末に「年収の壁」について整理したセミナー動画を収録して販売を開始しました。
なぜこのセミナー動画を収録しようと思ったのかについて書いてみたいと思います。
相談対応をしていて感じた違和感・混乱
セミナー動画のタイトルは「年収の壁 まるわかり」です。
年収の壁 まるわかりセミナー(令和8年分所得税・令和9年度住民税対応)
この動画の冒頭にも簡単に触れているのですが、年収の壁という言葉そのものはニュースやネット情報で耳にするかと思います。
実際、昨年の確定申告時期の無料相談でも税金と社会保険の壁があるという内容をご存じの方がご相談に来られました。
また、特に年収の壁について関心をお持ちなのが年金受給者の方やその配偶者です。
年金相談の際に年収の壁についての話題になることがよくあります。
この年収の壁ですが正しく伝わっているのかどうかがずっと気になっていたのです。
給与収入だけでなく年金収入などほかに収入があるのに年収の壁を気にされる方がいたり。
また、社会保険の130万円の壁は所得税の壁と同じ金額だと思っていたり、税金の壁は所得税と住民税で同じだと思っているなど…。
実際に相談を受けていて自分も整理しておかないと混乱しそうなんだからきっと周りも混乱する内容なのかなと感じました。
【事務所お知らせ】「年収の壁」とは?
そもそも年収の壁ってどの年収なのでしょうか?
一般的な年収の壁は給与収入のある方(正社員やパート・アルバイトなど)が前提となっています。
給与収入以外に例えば年金収入がある場合にはこの年収の壁の金額とは異なってくるのです。
年収の壁はほかの収入があっても全員一律であると勘違いされていたりするわけです。
ただ、給与収入のほか年金収入がある場合には、税金の壁については年収では計算できません。
しかし、社会保険の壁は「給与収入+年金収入」で計算できるケースもあります。
結果として、本人だけではなく本人に扶養される配偶者や親族にも影響を与えることになります。
「誰目線の話か」を整理したかった
今回の動画を作成するにあたって、実際に年収の壁について書かれてある本を読んでみたのですが誰目線の話なのか読んでいて混乱してしまったんですね。
税金の壁と社会保険の壁はその本人に影響があるものです。
一方で、本人が配偶者控除や扶養控除などの控除を受ける際、扶養している配偶者や親族の収入(所得)を把握する必要があります。
動画では、「3種類の壁」という形で種類ごとに整理をしてから話を進めています。
- 税金の壁:自分自身の話で所得税や住民税がかかるかどうか
- 社会保険の壁:自分自身の話で社会保険に加入するか自分で保険料を払っていくか
- 家族控除の壁:自分自身が配偶者控除や扶養控除などを受けられる配偶者や親族の年収→「家族に関する控除」という意味で私が勝手につけました
このブログでも誰目線の話かを確認する必要があることをお伝えしてきたのですが今回のセミナー動画もその点を強調して作りました。
間違いだらけの生成AI
実はこの年収の壁のスライドを作るにあたって生成AI「Claude」を使ってみたのですが最新情報を使っているからか間違いが多かったんですね。
- 所得要件の数字が令和7年分のまま
- 税金の壁が全然違う数字になっていた(特に住民税はひどい…)
- 特定親族特別控除は令和8年分から新設されている→令和7年分から新設
- 基礎控除の金額が違っている
- 社会保険の壁について「年齢65歳未満130万円・年齢65歳以上180万円」となっていた→年齢60歳以上180万円
などなど、たたき台として作ったスライドを作り直す時間のほうが長かったです。
生成AIでも間違えている。
ということは、生成AIが苦手だとされる最新情報を自分の目で確認しそれをスライドにできたことで頭の整理もできたのかなと思いました。
生成AIの回答を鵜呑みにしないことを改めて実感しました。
まとめ
今日の内容をまとめます。

今回のセミナーはスライド作成のチェックに時間がかかりました。
最新情報を提供することに対してAIを活用しつつも本当に情報が正しいのかの確認は必ずしなければならないですね。
では。
