労働相談の当番で感じたこと

定期的に社労士会事務局で労働相談と年金相談の当番をしています。

当番制ですので数か月に1度しかありませんが、労働相談とは言いながらいろいろなご相談があるので私も勉強になります。

事務局での労働相談と年金相談はともに月1回第2水曜日で13時から16時まで行っています。

そんな相談までお受けするの??

私の所属する社労士会では労働相談は2人体制・年金相談は1人体制です。

基本的に前日までの事前予約制で、相談があれば事務局より事前にメールで相談内容を教えていただくことができます。

今回の当番にあたって2件のご相談をお受けしていました。

  • 定年退職後新しい勤務先で労働保険や社会保険などの手続きを自分でやらないといけないためどうしたらいいのか
  • 来年で退職予定。退職の時期や有給消化について確認をしたい

というご相談でした。

しかしふたを開けてみると、相談者の方がご自身である程度調べられていたうえでの再確認がほとんどでした。

特に後半のお話は65歳で退職される方でしたので年金と雇用保険との調整についての話にも及びました。

年金相談の対応もできたのでなんとか乗り切れました。

【事務所お知らせ】  

労働相談のほうが範囲は広い

ここ最近、労働相談でも社会保険のご相談が多いようです。

健康保険の扶養に入る・入らないとか、社会保険の手続きなど以前の相談事跡を確認すると分かります。

一方で、退職の話ですとかパワハラ・解雇など深刻な話題にも及びますので範囲は広そうです。

年金相談はあくまで年金に関するお問い合わせですし、実際手元にある書類をご持参いただかないとお伝えしづらいところはあります。

損得を気にされる相談者

ご相談で「得な退職の仕方ってあるのでしょうか?」と質問を受けました。

今お勤めの状況などをお伺いしたうえで、雇用保険や年金制度についてはお話させていただきますが、それは知ってますと言われてしまうとなかなか厳しいです。

ネット情報で調べられているので自分でも知識がある。

だから結論だけ聞きたいとおっしゃる方が多いです。

正直どこか得でどこが損かって専門家でも正直迷います。

だって、1時間という短い相談時間で相談者の方のすべてが分かるはずがありません。

どれだけ収入があるのか、世帯収入がどうなのかなどいろいろな要素が絡まり合って損得が決まります。

お金が増やしたいとして、実際手元にお金がないのであれば単なるお金の使い過ぎです。

損得以前の問題です。

プライベートな収入支出までこちらで判断ができません。

単純に損得だけを考えておられる相談者が多いのかなと。

私の中で損得だけでご相談をされる方はお受けしないよう一線を引くようにしています。

非常に判断が難しいということです。

ほかにもっと考えてほしいところがあるのになと思ってしまいます。

コンビを組む社労士との相性

労働相談は2人体制だと書きましたが、私は労働相談の経験がそれほどありません。

そのコンビを組む社労士が労働相談を日々お受けしている方であればその相談対応の仕方を学んだり教えていただけます。

一方で、実務についておられない・第一線を退かれた社労士でも相談に入られたりしますので話が合わないことも正直あります。

ただ私は普段触れない事務だったりしますし、ほかの社労士と交流が頻繁にあるわけではありませんので新鮮ではありました。

まとめ

面談が終わると報告書を作成して終了です。

参加するとその場で日当が支払われます。

年金事務所や街角の年金相談センターに入るのとは違う感覚になりますが相談をお受けして調べて回答ができるという環境ですので勉強になります。

ただ、7月以降契約更新で年金相談に専念させていただくため労働相談はお断りさせていただくことにしました。

2年経験させていただいたのはよかったのかなと思います。

では。

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