病気になってから話に集中できなくなったことが辛かった

税務署勤務中にうつ病とパニック障害を発症しました。

体調が悪い時でも電話がかかってきたりお客様との面談、上司や同僚との話し合いはいつも通り行われます。

しかし、徐々に会話に集中できずに何を話しているのか思い出せないことも多くなりました。

抗うつ剤と睡眠薬

一番しんどかったときは抗うつ剤と睡眠薬を飲んでいました。

お客様から質問されるのですが、ボーっとしていて頭に言葉が入ってこないのです。

電話の最中に寝そうになったこともあります。

お客様からは何度も説明していただきようやく理解できたほど。

幸いお客様からそのことで怒られたことはありませんが、「この人大丈夫かな?」と不安に思われたかもしれません。

職員にはそのことがバレていましたので、正直に伝えました。

でも当時私の代わりをしていただける職員はおらず、電話対応やお客様対応などは通常通りでした。

話を聞くには集中力もほしいですし、メモを取ったり記憶したりして自分で判断していく必要があります。

それが徐々にできなくなっていきました。

同僚の中には私の行動そのものを不快に思う方も。

「そりゃそうだよな」と今になると思うのですが、正直話を聞くことすら苦痛でした。

【事務所お知らせ】  

話をする・聞くと疲れやすくなった

今もそうなのですが、人と話をしたり聞いたりすると少しの時間でも頭痛がしたり吐き気やめまいがしたりと疲れやすくなりました。

税務署で1日勤務して帰る途中の電車内は居眠りをすることが多かったです。

あまりにしんどいので途中下車して帰ることも。

1時間かかる距離を倍の2時間かけて帰る日々を送りました。

ただ救いだったのは上司や同僚と一緒に帰らないようにしていたことです。

仕事の話をしない・自分の時間を作るという意味で、もし一緒に帰ろうと言われたとしても途中下車したり遠回りして帰ったりすることもよくありました。

薬の量が減って話を聞けるようになった

退職直前が一番話に集中できない時期でした。

退職を決めてからは仕事はしますけど、別に職場の情報や同僚の話に真剣に耳を傾けることはなくなりました。

ただやっぱりそれが態度に出てしまうことがあって、投げやりで仕事をする気がない感じをみんなに与えてしまったのかなと。

仕事そのものが嫌になってきていたのでしょう。

人間関係も嫌になって人とそもそも話すことがめんどくさい。

誰とも話さないことが逆に自分の気持ちを落ち着かせる手段でもありました。

退職後、和歌山に帰ってきて今通院している病院の医師と話して抗うつ剤を減らしました。

最初は意識してなかったんですけど、ある時の税務相談でお客様からの相談に応じてメモを取り普通に話ができている自分に気づきました。

当時はストレスがかなりかかっていたのかなと。

和歌山に帰ってきて思うのは、周りの人なつっこさ

老若男女問わず話かけてくるんですよね。

「おはよう」「何してるんよ~?」

最初は話かけられるのが嫌で無視していたのが、徐々に話の輪に入っていることに気がつきました。

今思うと環境の変化も大きかったのかなと。

税理士社労士業の中で自分がやりたいと思う仕事に絞ってやっていることもあり、いい環境のもと仕事ができています。

「余裕がある働き方」とでもいうのでしょうか。

きっと自分に余裕がなかったあの時だからこそ話に耳を傾けられなかったのかもしれません。

抗うつ剤の量も減り環境も変わったことでずいぶんと人との会話を楽しめるようになってきています。

自分を追い込まない

年金相談をしていると業務に慣れていないこともあってミスをよくします。

その都度凹んでいます。

ただお客様からの苦情を受けたことは今のところありません。

私のようなダメ社労士でも話をしてくれるわけです。

なんとか食らいつこうと毎回必死なのですがミスをしてしまうと不安になります。

年金相談の前日と当日は緊張します。

最初はお客様の話を聞くこともままならないほど集中できませんでした。

今は自分を追い込まないように心がけています。

「誰だってミスはするし、まだ年金相談を始めて1年たっていないんだよ!」って自分に言い聞かせています。

すると少しの気持ちの余裕が持てるようになってお客様の話を聞けるようになってきた気がします。

職員や先輩社労士など周りのサポートがあるのも大きいですね。

まとめ

税務署を退職してからの環境の変化がいい方向に向かいました。

きっと職場環境が自分にあっていなかったんだと思います。

今でも話を聞き逃すことがあって迷惑をおかけすることもあるので、お話を聞けるように体調管理には気をつけようと思います。

では。

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