もし記帳指導を業務メニューにするなら…

昨年に引き続き税務署からの依頼で記帳指導をお受けしています。

全4回で個人事業主の方向けに経理の仕方から確定申告書の作成までを指導するという内容です。

もしこの業務を自分の事務所の業務メニューにするならどんなことをやっていこうかなと考えています。

税理士会への委託事業

記帳指導そのものは税務署から税理士会へ委託された事業の一環で無料で行われています。

もちろん従事した税理士には税理士会から報酬をいただけることになるわけですが、個人事業主の方はお金はかかりません。

記帳指導をお受けしたい個人事業主の方で開業したばかりで何をしたらいいのか分からない場合などは税務署にお問い合わせいただければ。

私は昨年は2件、今年は5件担当させていただいています。

基本的にはコロナ対策の関係もありZOOMを使ってオンラインで行っていますが、ネット環境がない方や希望される方がいたら対面でも実施しています。

【事務所お知らせ】  

記帳指導を業務メニューにするには

この記帳指導ですが、税理士個人として業務メニューとして掲げても構わないわけです。

もちろんニーズがあるのかどうかは分かりませんけど経理や決算書・申告書を作成していて不安になることは誰しもあります。

また、記帳指導という名前からちょっと厳しそうなイメージを抱かせる印象もありますのでもっと気楽な形で開催する方法もいいのかなと。

今なんとなく思っていることについて書いてみます。

年4回の開催にこだわらない

記帳指導は全4回で、実施時期も指定されています。

1回目:8月
2回目:9~10月
3回目:11月~12月
4回目:翌年1月~2月

さらに、毎回の指導内容もある程度決まっています。

ただ個人事業主の方の中にはこの内容は不要だというものも存在します。

必ずしも在庫を抱える仕事ではない場合には在庫表の作成方法を指導することもありませんし、減価償却費の計算についても必要な場合に限られます。

それぞれの状況に応じた指導ができないというデメリットを感じます。

結局、全4回にこだわらなくてもいいと思うんですよね。

例えば、毎月でもいいし極論年1回だけでもいいと思っています。

1回ずつのお申し込みでもいい

今後自分で経理をして確定申告書の作成までやってみたいという方が記帳指導を希望されているとします。

しかし状況は人それぞれ。

簿記などまったく知らない方が1回ですべて理解できるものでもないですし、一方で簿記の勉強をされてピンポイントだけ確認したいという方もいるでしょう。

なので「1回〇円」という形にして1回ずつお申し込みいただくという方法でもいいのかなと思ったりします。

顧問契約や年1回申告をお申し込みの方とのバランス

私の事務所では、個人事業主の方と顧問契約を結ぶか年1回申告をお申し込みいただければ経理面や申告面などを含めてアドバイスさせていただいています。

しかし、記帳指導を業務メニューにすることで線引きがあいまいになってしまうのではないかと。

経理を教えてほしいという依頼が来たとして、結局チェックまでこちらでやるとなると顧問契約や年1回申告の方と何ら変わらないのかなと思ったり。

でも1回〇円とすればピンポイントでのご相談をお受けできたりもしますのでなかなか悩むところかなと思います。

記帳指導より「経理教室」でいいんじゃない⁉

どこかの会議室を借りて経理教室なるものを開催してもいいのかなと。

ZOOMなどを利用してオンラインでもいいでしょう。

月1回程度でいいと思うんですよね。

自分の経理の進捗状況を確認する場でもいいですし、もし仲間がいれば一緒に話を聞いていただきながらでもいいでしょうし。

何か話し合いのできる場があってもいいのかなと。

経理について不安がある個人事業主の方も多いでしょうけど、どうしてもご契約いただくとなるとお金がかかってきます。

もっと気軽に相談できる機会を作ってもいいのかなとは感じますが、場所を用意するとなると大変ですよね。

数字を扱うことになりますので機密保持の観点からカフェでの開催はできるだけ避けたいですし。

ZOOMなどのオンラインで開催するというのはありかなとは感じます。

まとめ

今日は記帳指導をしながらこれを業務メニューにするのなら何をしたいのかを考えてみました。

実際形にできるかどうかは考え中ですが、不安がある方も多い状況は把握しているつもりです。

いつか業務メニューに加えることができたらいいなと思っています。

では。

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