租税教室が終わりました

先週、地元の中学校で租税教室の講師をさせていただきました。

担当は2校で1校は50分×2コマ。

そこで感じた感想と今後の課題について書いてみたいと思います。

中学生が税金を勉強する時期

私がお伺いした中学校では税金を勉強するのは3年生の7月後半あたりからみたいです。公民の授業で取り扱うらしいですね。

そのことを事前に知っておいたのであえて日本国憲法のお話や租税法律主義のことは簡単に触れて終わりにすることにしました。

それよりも身近な消費税や税金の使い道に時間を割いて税金を身近に感じてもらうような工夫をしてみました。

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昨年使ったパワポ資料+支部作成のパワポを追加

昨年の租税教室で使ったパワーポイント資料をもとに、新たに所属支部で作成したパワーポイント資料を入れ込みました。

具体的には、

  • 実際にコンビニで買い物をしたレシートから消費税について考えてもらう
  • イートインコーナーがあるコンビニだったので消費税の税率(10%か8%)についても考えてもらう
  • 世界の消費税率の比較
  • 市役所や町役場のホームページより予算がどのようなところに使われているのかを知ってもらう

など、昨年同様テキストをパワポに落とし込むだけでなくて実際目にする情報を取り入れることは考えていました。

ただ、昨年は憲法と税法の決め方についてはほぼ話をしませんでしたので今回入れてみて時間内に納められる程度にパワポ資料を手直ししていきました。

今回の反省点

今回も昨年と同じで生徒のみなさんも真剣に聞いてもらえましたしメモをたくさん取ってもらっている姿が印象的でした。

しかし今回も反省すべき点があります。

それは、最初の1コマ目の話すスピードが若干早かったため予定より若干早く授業が終わってしまったのです。

急遽周りの生徒さんに質問を投げかけてみたものの反応がありませんでした。

それを見かねた先生から私に質問を受け付けるという状況になってしまいました。

もう少しゆっくり話してもよかったのかなと。

さらに、税理士バッチをケースに入れて持ってきており、みんなに見てもらおうと思っていたのですが、そのバッチを何度も落とすというハプニング…。

生徒数人から失笑されるという恥ずかしい思いをしました。

続けて2コマ目。1時間しゃべった後だったので今度は呂律が回らないという状況に。

カタカナをことごとく噛むという…。

ただ2コマ目はゆっくり話をしたおかげで時間ちょうどに終えることができました。

宝くじは税金がかかる?

実は2コマ目の終了時、先生から「宝くじに税金ってかかっているんですか?」という質問が。

これは実は1コマ目でも先生が質問したものではあったんですけど生徒の食いつきがよかったんですね。

そこで、生徒みんなに宝くじって税金かかるのかを挙手してもらうことにしました。

すると、税金がかかるほうに全員手を挙げたのです。

これは予想だにしませんでした。

一応身近な税金として消費税を取り上げて説明をしたのですが、この宝くじの件をもっと取り上げてもよかったのかなと。

日本の宝くじは税金かからないこととその理由についてもお話をすると生徒の反応がよかったので今後入れていけたらいいなと。

あと、ほかにも具体的な税金の名前を説明すると反応がいいことがわかりました。

あまり所得税や法人税と言われてもピンとこないんですよね。

それよりも入湯税とか揮発油税など具体的な名前を挙げて説明すると関心を持ってもらえるんだなと。

当日に質問を受け付けて回答することに

翌日実施した中学校では、事前に質問を考えてきているとのことで当日に質問に回答する時間がありました。

当日まで質問内容は分からなかったのでその場で回答することにはなってしまったのですが、

  • 新たな税金が生み出されたらどう思うのか
  • 脱税したらどうなるのか
  • お寺や宗教法人は税金がかからないと聞いたが本当か

などするどい質問がたくさん投げかけられ答えに窮する場面も。

ただ、自分の考えなども踏まえてなんとか回答しましたので生徒も満足いただけたようです。

そのうえで思ったのは、これまで税理士会支部における租税教室で事前に質問を考えてもらうという方法がなかったようです。

そこで、今後税理士会支部としても質問を事前に受け付けておいて当日回答をするというのもいいんじゃないかという話になりました。

たぶん机上の話よりも生の声を生徒は求めていると思いますので。

まとめ

暑い中で集中して講義をするのは大変でした。

昨年もやりましたけど今年も反省したり改良すべき点は出てきますね。

でも生徒も熱心に聞いてくださるのでやりがいはありますね。

今後も続けていけたらいいなと思います。

では。

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