資格を取ってから放置するのはもったいない

資格試験に合格したらすぐにその資格を活かして独立・転職、またはそのままの職場で仕事を続ける、または資格は自己啓発だという方もいます。

私個人的には、仕事で活かせる資格を取ったのであれば、その後放置するのはもったいないと感じます。

というのは、私がその資格を取ってから放置した張本人だからです。

今思えばとても無駄な時間を過ごしたなと感じています。

社労士は資格を取って10年以上放置

社労士試験に合格したのが平成20年11月。その翌年には指定講習を修了しています。

社労士として登録したのが昨年5月ですから、資格を取ってから10年以上放置していました。

税理士も取得してから登録まで4年空いています。

その間は税務署勤務中でしたので、社労士業については関係する仕事をすることもなく身につくことがありませんでした。

開業するときに何を仕事にしたらいいのか正直分からなかったのです。

ただ唯一税務署勤務中に源泉所得税担当だったこともあり、社会保険や年金は多少触れることがありましたので、今年金相談に関わるきっかけにはなっています。

家業経理の中で給与計算もやっていたりしますが、今も毎回調べながら必死でこなしています。

【事務所お知らせ】  

怖いのは「記憶」と「法改正」

放置することで怖いのは、資格を取ろうと努力した記憶が徐々に薄れていってしまうことと、法律の改正です。

特に社労士や税理士など法律を扱う仕事では、法律の改正で制度が大きく変化してしまうことが多いです。

毎年のように改正が行われますので、放置していると何もかもついていけなくなります。

年金相談をする前に机上での研修や東京での実習研修などもあってまずは年金知識の習得から始める必要がありましたが、ほぼ記憶から忘れ去られている状態でした。

あれ?こんなのあったっけ!?

再度一から研修のために勉強し直す必要がありました。

今相談員として年金事務所や年金相談センターで従事していますけど毎日が新たな発見の連続で、日々勉強です。

税理士業も同じく放置してしまうことで実務で使っていない知識は忘れていき、法改正についていけなくなります。

税務署勤務中は所得税が中心でしたので、相続税・贈与税は今も怖くて仕事としてお受けできるほどの知識や経験がありません。

法人税や消費税も触れていないと忘れていきます。

インボイス制度の導入により今後消費税の申告をする方が増えて行く予定です。

そんなときにまったく分かりません、では通用しません。

放置していたらこういう悲しい現実を突き付けられることになります。

資格は取ったら活かそう

今税理士・社労士業していて思うのは、資格は取ったら活かすことを考えるべきだということです。

私は税務署に勤務する国家公務員でした。

公務員は給与は高くボーナスもあり、土日祝完全休みで有給は最大40日取れます。

別に資格を取らなくても公務員を続けていれば安定した生活が送れていたはずなのです。

でも、その現状に不満を持っていたからこそ資格を取って自分で仕事をしたいという気持ちがあったのです。

合格したのにそれを活かさず放置するのは本当にもったいない。

すぐに活かしたほうがいいし、その仕事を経験する時間もたくさん取れるはずです。

私のように10年も放置するのは本当にやめたほうがいいです。

公務員から税理士・社労士事務所に飛び込む勇気が当時ありませんでしたが、今になって一度勤務してみたほうがよかったかなと独立してから感じます。

仕事の幅が広がっていたかもしれませんし、今やっている仕事にも自信が出てきていたと感じますので。

まとめ

私のように資格を取ってから放置してしまう方が多いようです。

せっかく時間とお金をかけて取ったのだったら活かしましょう。

自己啓発で勉強を続けるのもありですが、実践で身に着けるのが一番の経験になります。

それを実感している今日この頃です。

では。

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